PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成29年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問8
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア計画と実績の時間的推移を表現するのに適し,進み具合及びその傾向がよく分かり,プロジェクト全体の費用と進捗の管理に利用される。
- イ作業の順序や作業相互の関係を表現したり,重要作業を把握したりするのに適しており,プロジェクトの作業計画などに利用される。
- ウ作業の相互関係の把握には適さないが,作業計画に対する実績を把握するのに適しており,個人やグループの進捗管理に利用される。
- エ進捗管理上のマイルストーンを把握するのに適しており,プロジェクト全体の進捗管理などに利用される。
解き方のヒントを見る
図表が表す情報に注目して区別する
工程管理に使われる図表は、それぞれ作られた目的と表現できる情報が異なります。名前の印象で判断せず、その図表が何を読み取るために使われるのかを自分の言葉で整理してから、問われている内容と照らし合わせて考えましょう。
この問題で問われていること
確認すべき観点は一つ、各図表が「何と何の関係」を表すために用いられるかです。作業・時間・順序・進捗・資源など、どの情報を主に扱う図表なのかを区別できるかが問われています。
視点
工程管理の図表は、計画や実績を目で見て把握しやすくするための道具です。道具ごとに得意な表現と苦手な表現があります。図表の名称と特徴を丸暗記するより、「この図表を見ると何が分かり、何が分からないのか」という役割の観点で整理すると、似た図表どうしの違いを見分けやすくなります。
確認ポイント
- 登場する各図表について、主に何を読み取るための図表なのかを自分の言葉で説明できるか確かめる
- その図表で表しやすい情報と、表しにくい情報を分けて考えられているか確かめる
- 問われている内容が、どの種類の情報を扱う話なのかを先に把握してから照らし合わせているか確かめる
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
ガントチャートは、作業を時間軸に沿った棒で表し、作業計画と実績を比較して進捗を管理する図表です。一方、作業間の依存関係やマイルストーンの把握を主目的とする図表とは役割が異なる。
理由
ガントチャートは、縦軸に作業、横軸に時間を置き、各作業の予定期間や実績を棒状に示す。作業相互の複雑な依存関係を表すことより、個人やグループの作業計画に対する実績と進捗を確認することに適している。
比較
作業の順序や相互関係、重要作業を把握する説明はネットワーク図などの特徴であり、マイルストーンの把握を中心とする説明もガントチャートの主な特徴とは異なる。計画と実績の時間的推移や費用を扱う説明も、別の進捗・費用管理手法に該当する。
選択肢ア
これは不正解だよ。計画と実績の時間的推移を表し、進み具合や傾向を把握する点は進捗管理に関係するが、プロジェクト全体の費用と進捗を管理するという説明が中心である。ガントチャートの基本的な用途である作業単位の計画・実績管理とは焦点が異なる。
選択肢イ
これは不正解だよ。作業の順序や作業相互の関係を表し、重要作業を把握するという特徴は、作業間の依存関係やクリティカルな経路を分析する図表に対応する。時間軸上で各作業の予定と実績を管理するガントチャートの説明ではない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。ガントチャートは、作業相互の複雑な関係を把握する用途には向かない一方、作業を時間軸に配置して作業計画と実績を比較できる。個人やグループの作業進捗を管理する目的にも適している。
選択肢エ
これは不正解だよ。進捗管理上のマイルストーンは、プロジェクトの重要な節目や達成時点を示す情報である。この選択肢は節目の把握を主な特徴として述べており、作業期間を時間軸上で示して計画と実績を管理するガントチャートの説明とは異なる。
学習のポイント
図表ごとの管理対象と、把握できる情報の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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