PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成29年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問5

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

WBS の構成要素であるワークパッケージに関する記述のうち、適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    ワークパッケージは、OBS(組織ブレークダウンストラクチャ)のチームに、担当する人員を割り当てたものである。
  2. イ
    ワークパッケージは、関連がある成果物をまとめたものである。
  3. ウ
    ワークパッケージは、通常、アクティビティに分解される。
  4. エ
    ワークパッケージは、一つ上位の成果物と1対1に対応する。
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WBS用語の定義を正確に照合する

スコープ管理で使われる用語は日常語と意味がずれることがあります。各構成要素が何を指し、どの資料やプロセスで定義されるものかを、自分の言葉で説明できるかを確かめながら検討すると、記述の妥当性を判断しやすくなります。

この問題で問われていること

この問題で確認したい観点は一つです。WBSを構成する各要素について、それが何を表す単位で、他の要素や関連文書とどのような関係にあるのかという定義上の位置づけを、曖昧な印象ではなく根拠をもって区別できているかを見極めてください。

視点

プロジェクトマネジメントの用語は、体系的な知識体系の中で意味が決められています。似た名前の用語や、日常的な感覚で理解できそうな用語ほど、定義を取り違えやすくなります。学習の際は、用語ごとに「何を表すものか」「どの段階で扱われるか」「ほかの用語とどう関係するか」を整理します。そのうえで、問われている記述がその定義と一致しているかを一つずつ照らし合わせる習慣をつけると、判断の根拠がはっきりします。

確認ポイント

  • 各構成要素が何を表す単位なのかを、印象ではなく学んだ定義に基づいて説明できるか
  • その要素がスコープ管理のどの段階・どの資料と結びつくものかを区別できているか
  • 記述の中に、定義の範囲を広げすぎたり狭めすぎたりしている部分がないかを確かめたか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

ワークパッケージは、WBSで定義された作業のまとまりであり、通常は実行可能なアクティビティへ分解されます。したがって適切なのはウです。

理由

WBSはプロジェクトの作業を段階的に分解して整理するための構成です。ワークパッケージは、その下位で具体的な作業を管理する単位であり、通常は実行に必要なアクティビティへ分解されます。

比較

OBSは組織や担当の構造を示すもので、ワークパッケージへの人員割当そのものではありません。また、成果物の集合や上位成果物との1対1対応を定義する記述でもありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。OBSは組織ブレークダウンストラクチャであり、組織や担当の構造を表すものです。ワークパッケージは、OBSのチームに人員を割り当てたものではなく、WBS上で作業を管理する単位を指します。

選択肢イ

これは不正解だよ。ワークパッケージは、関連がある成果物をまとめたものと定義されるのではありません。WBSではプロジェクトの作業を分解して整理し、ワークパッケージはその作業を管理する階層上の単位です。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。ワークパッケージは、WBSで整理された作業のまとまりです。通常は、担当者が実行・管理できる具体的なアクティビティへ分解されます。このWBS上の分解関係を正しく説明しています。

選択肢エ

これは不正解だよ。ワークパッケージが、一つ上位の成果物と1対1に対応するとは限りません。ワークパッケージは作業を管理するための単位であり、成果物との対応関係を一律に1対1と定めたものではありません。

学習のポイント

WBSの階層と、ワークパッケージからアクティビティへの分解関係を理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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