PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成29年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問2
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア課題と欠陥のマネジメントの手順
- イステークホルダのリスク許容度
- ウ組織のインフラストラクチャ
- エ組織の文化,体制,ガバナンス
解き方のヒントを見る
組織側の要因を分類する観点
プロジェクトに影響する組織側の要素は、いくつかの分類に整理されています。用語の名前から受ける印象ではなく、各分類がどのような考え方で区切られているかを自分の言葉で説明できるかを確認し、その基準に照らして判断しましょう。
この問題で問われていること
この問題で問われているのは、個々の項目を暗記した一覧と照合することではなく、分類の区切り方を理解しているかどうかです。区切りの基準を一つに定め、それを各項目に一貫して当てはめられるかが検討の中心になります。
視点
知識体系の用語は、日常語としての意味と体系内での定義がずれることがあります。分類を区別する問題では、項目名や言葉の響きで判断すると取り違えやすくなります。まず各分類の定義を自分の言葉で言い直し、どの観点で線が引かれているかをはっきりさせましょう。そのうえで、判断する対象の一つひとつを同じ基準で見直します。途中で基準を変えないことが大切です。
確認ポイント
- 各分類の定義を、用語名を使わずに自分の言葉で説明できるか
- 分類を分けている基準を一つに定め、それを言葉で書き出せるか
- 検討する対象すべてに、途中で基準を変えずに同じ観点を当てはめたか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
組織のプロセス資産とは、組織が保有し、複数のプロジェクトで活用できる手順、指針、記録、知識などです。課題や欠陥を管理する手順は、この分類に該当します。
理由
課題と欠陥のマネジメントの手順は、組織が定めて蓄積し、プロジェクトで繰り返し利用できる標準的な手順です。そのため、PMBOK第5版の組織のプロセス資産に分類されます。
比較
ステークホルダのリスク許容度や組織のインフラストラクチャ、組織の文化・体制・ガバナンスは、プロジェクトに影響する組織体の環境要因として扱われます。資産として再利用する手順とは性質が異なります。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。課題と欠陥のマネジメントの手順は、組織が標準化して保有し、プロジェクトで繰り返し利用できる手順に当たる。したがって、組織のプロセス資産として分類される。
選択肢イ
これは不正解だよ。ステークホルダのリスク許容度は、プロジェクト関係者がどの程度のリスクを受け入れられるかという特性であり、組織が再利用する標準手順や記録そのものではない。そのため、組織のプロセス資産には分類されない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。組織のインフラストラクチャは、設備や情報システムなど、プロジェクトを取り巻く組織の基盤を示す。組織がプロジェクトで利用する手順や知識を蓄積したものではなく、組織体の環境要因に当たる。
選択肢エ
これは不正解だよ。組織の文化,体制,ガバナンスは、意思決定や業務の進め方に影響する組織の特性である。プロジェクトで再利用する手順、指針、記録などの組織のプロセス資産とは分類上の性質が異なる。
学習のポイント
組織のプロセス資産と組織体の環境要因を区別することが重要です。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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