PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成29年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問1
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アクリティカルパス上の作業に生産性を向上させるための開発ツールを導入する。
- イクリティカルパス上の作業に要員を追加投入する。
- ウクリティカルパス上の先行作業が終了する前に後続作業に着手し、並行して実施する。
- エクリティカルパスを守るために、合流バッファとプロジェクトバッファを設ける。
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適用例は目的と操作対象で見極める
スケジュール管理手法の適用例を見分けるには、手法の名称から連想するのではなく、状況の中で何を目的として、計画のどの要素に手を加えているのかを読み取ることが大切です。一つの観点に絞って落ち着いて照合しましょう。
この問題で問われていること
問われているのは手法の定義の暗記ではなく、記述された状況に対して手法の考え方が当てはまるかどうかです。状況の中で「何を変えようとしているのか」を自分の言葉で要約してから、手法の本来の狙いと突き合わせる姿勢が求められます。
視点
スケジュール管理の手法には、それぞれ解決したい課題と、そのために調整する対象があります。適用例を判断するときは、名称や表面的な言葉の一致に頼りません。まず状況で困っていることを整理し、次に取られた措置が何に働きかけているかを整理します。最後に、その結果として期待される変化を整理します。そのうえで、それらが手法の狙いと一貫しているかを確かめます。
確認ポイント
- 記述された状況で解決しようとしている課題を、一文で言い表せるか
- 取られた措置が計画のどの要素に働きかけているのかを、自分の言葉で説明できるか
- その働きかけと期待される変化が、手法の本来の狙いと矛盾なく結び付くか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
クリティカルチェーン法は、作業間の依存関係に加えて資源制約も考慮し、プロジェクト全体の納期を守るためのバッファを配置してスケジュールを管理する方法です。
理由
クリティカルチェーン法では、資源制約を踏まえた作業の連鎖を基準にし、個々の作業に含まれた余裕を集約して管理します。そのうえで、合流による遅延やプロジェクト全体への遅延を吸収するためのバッファを配置します。
比較
アとイはクリティカルパス上の作業に対する個別の改善や要員追加であり、ウは作業を重ねて実施する方法です。これらはクリティカルチェーン法の実施例として示されるバッファ管理とは異なります。
選択肢ア
これは不正解だよ。開発ツールの導入によってクリティカルパス上の作業の生産性を高める施策は、作業の効率化に関するものです。資源制約を考慮した作業の連鎖を保護し、遅延を吸収するためのスケジュール管理方法そのものを示していません。
選択肢イ
これは不正解だよ。クリティカルパス上の作業に要員を追加投入するのは、作業期間を短縮するための資源調整やクラッシングに当たります。クリティカルチェーン法は、要員追加そのものではなく、資源制約を踏まえた計画とバッファによる遅延管理を重視します。
選択肢ウ
これは不正解だよ。先行作業が終了する前に後続作業へ着手し、並行して実施するのは、作業の重複によって全体期間を短縮する考え方です。クリティカルチェーン法で行う、資源制約を考慮した連鎖の保護やバッファ管理とは異なります。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。クリティカルチェーン法では、資源制約を考慮した作業の連鎖を基準にし、経路の合流による遅延を吸収する合流バッファと、プロジェクト全体の納期を守るプロジェクトバッファを設けて管理します。
学習のポイント
クリティカルパス法との違いと、バッファによって遅延を管理する考え方を理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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