PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成28年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問20

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ITIL で定義されるサービスのライフサイクルにおける,サービストランジション段階の説明はどれか。

選択肢

  1. ア
    規定された要件と制約に沿って,サービスを運用に移行し,確実に稼働させることである。
  2. イ
    サービスの効率,有効性,費用対効果の観点で運用状況を継続的に測定し,改善していくことである。
  3. ウ
    サービスの内容を具体的に決めることである。
  4. エ
    戦略的資産として,どのようにサービスマネジメントを設計,開発,導入するかについての手引を提供することである。
解き方のヒントを見る

判断に用いる観点をそろえる

この分野を学ぶ際は、扱われている内容の目的に着目して整理しましょう。用語の印象だけで判断を急がず、何のための内容として捉えているかを、自分の言葉で確かめることが検討の出発点になります。

この問題で問われていること

今回の検討では、示されている内容を「何のためか」という一つの観点で捉えてみましょう。整理の途中で判断基準を変えず、目的についての理解が、示された情報に基づくものかを丁寧に確認してください。

視点

目的に着目するとは、内容を「何のために扱うのか」という問いで整理することです。名称から浮かぶ印象と、示されている情報から説明できる目的とを分けて考えると、判断の基準を保ちやすくなります。

確認ポイント

  • 何のための内容かを意識しているか
  • 目的を捉える観点が途中で変わっていないか
  • 捉えた目的を、示された情報に基づいて説明できるか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

正解はアです。サービストランジションは、規定された要件と制約に沿って、設計されたサービスを運用へ移行し、確実に稼働させるための段階です。

理由

サービストランジションは、設計されたサービスを運用へ移行する段階です。選択肢アの「規定された要件と制約に沿って」「サービスを運用に移行し、確実に稼働させる」という説明が、その目的に一致します。

比較

イは、運用状況を継続的に測定して改善する継続的サービス改善の説明です。ウは、サービスの内容を具体的に決めるサービスデザインの説明です。内容の具体化はサービスデザインの役割であり、サービストランジションの役割ではありません。エは、サービスマネジメントを戦略的資産として捉え、その設計、開発、導入について手引を提供するサービス戦略の説明です。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。サービストランジションは、規定された要件と制約に沿って、設計されたサービスを運用へ移行する段階です。選択肢アは、運用に移行し、確実に稼働させるという目的を述べており、この段階の説明に一致します。

選択肢イ

これは不正解だよ。サービスの効率、有効性、費用対効果を継続的に測定し、改善する活動は、継続的サービス改善に当たります。選択肢イは、運用状況の評価と改善を目的としており、サービスを運用へ移行するサービストランジションの説明ではありません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。サービスの内容を具体的に決めるのは、サービスデザインの役割です。選択肢ウはこの段階の説明に当たります。サービストランジションの役割は、設計されたサービスを要件と制約に沿って運用へ移行することであり、内容の具体化はサービスデザインが担います。

選択肢エ

これは不正解だよ。サービスマネジメントを戦略的資産として捉え、その設計、開発、導入について手引を提供するのは、サービス戦略の説明です。選択肢エは、サービスマネジメント全体の戦略的な方向付けを扱っており、運用への移行を担うサービストランジションには当たりません。

学習のポイント

サービス戦略、サービスデザイン、サービストランジション、継続的サービス改善を、それぞれの目的で区別しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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