PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成28年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問9

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロジェクト管理で使用する分析技法のうち,傾向分析の説明はどれか。

選択肢

  1. ア
    個々の選択肢とそれぞれを選択した場合に想定されるシナリオの関係を図に表し,それぞれのシナリオにおける期待値を計算して,最善の策を選択する。
  2. イ
    個々のリスクが現実のものとなったときの,プロジェクトの目標に与える影響の度合いを調べる。
  3. ウ
    時間の経過に伴うプロジェクトのパフォーマンスの変動を分析する。
  4. エ
    発生した障害とその要因の関係を魚の骨のような図にして分析する。
解き方のヒントを見る

分析技法は目的と出力で見分ける

プロジェクト管理の分析技法は名前が似ていても、何を明らかにするために使い、結果として何が得られるかが異なります。用語の響きに頼らず、各技法が答えようとしている問いを自分の言葉で言い直してから判断しましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、技法の名称と使いどころの対応関係です。各技法がどの場面で、どのような情報を材料にして、何を判断・把握するために使われるのかという目的の観点に絞って整理すると、区別しやすくなります。

視点

分析技法は、それぞれ特定の問いに答えるための道具です。技法を区別するときは、名称に含まれる単語から連想するのではなく、その技法を使う人が知りたいことは何か、材料として何を用意するか、結果として何が手に入るか、を一続きで捉えると整理しやすくなります。似た目的を持つ技法同士では、対象が計画段階か実行中の状況か、扱う情報が定量的か定性的か、といった違いにも目を向けると混同を防げます。

確認ポイント

  • その技法を使う人は、何を知りたい・判断したいと考えているかを一文で言い表せるか
  • その技法に入力される情報と、結果として得られる情報をそれぞれ説明できるか
  • 名称の印象ではなく、技法の目的と記述内容が本当に対応しているかを確かめたか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

傾向分析は、時間の経過に沿ってプロジェクトのパフォーマンスがどのように変動しているかを分析する技法です。したがって、該当するのはウです。

理由

傾向分析では、プロジェクトのパフォーマンスを継続的に観察し、その変化や推移を分析する。進捗や実績などがどのように変動しているかを把握するために用いる。

比較

アは選択肢とシナリオの関係から期待値を求める分析、イはリスクが発生した場合の影響度を調べる分析、エは障害と要因の関係を魚の骨図で整理する分析であり、傾向分析とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。選択肢と想定シナリオの関係を図に表し、各シナリオの期待値を計算して最善策を選ぶ内容である。これは意思決定やシナリオに関する分析であり、時間の経過に伴うパフォーマンスの変動を調べる傾向分析の説明ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。個々のリスクが現実化したときに、プロジェクト目標へ与える影響の度合いを調べる内容である。リスクの影響評価を示しており、プロジェクトのパフォーマンスがどのように変動するかを分析する傾向分析とは対象が異なる。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。時間の経過に伴うプロジェクトのパフォーマンスの変動を分析する内容は、パフォーマンスの推移や変化の方向を把握する傾向分析の説明に一致する。選択肢の中で、継続的な変化を分析対象として明示している。

選択肢エ

これは不正解だよ。発生した障害とその要因の関係を魚の骨のような図にして分析する内容である。これは原因と結果の関係を整理する分析であり、時間の経過に伴うプロジェクトのパフォーマンスの変動を分析する傾向分析ではない。

学習のポイント

分析技法は、対象・関係・目的の違いで整理して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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