PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成28年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問5
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア開発ツールの新機能の教育が必要と分かったので,開発ツールの教育期間を2日間延長した。
- イ要件定義完了時に再見積りをしたところ,当初見積もった開発費用を超過することが判明したので,追加予算を確保した。
- ウ連携する計画であった外部システムのリリースが延期になったので,この外部システムとの連携に関わる作業は別プロジェクトで実施することにした。
- エ割り当てたテスト担当者が期待した成果を出せなかったので,経験豊富なテスト担当者に交代した。
解き方のヒントを見る
活動の目的と成果で区別する視点
管理プロセス内の活動を区別するときは、名称の印象ではなく、その活動が何を目的として行われ、どのような結果を生み出すのかという一点に注目すると整理しやすくなります。問われている内容の中心にある行為を見極めましょう。
この問題で問われていること
各活動について「その活動を終えたとき、何が手元に残るのか、何が決まるのか」を自分の言葉で言い換え、問われている条件とその結果が噛み合うかを確かめることが検討の焦点になります。
視点
プロジェクト管理の各プロセスには、それぞれ固有の目的と、そこから生まれる成果があります。似た言葉が並ぶと混同しやすいため、活動の名前だけで判断しないようにしましょう。「何のために行うのか」「終えた後に何が得られるのか」という観点で一つずつ捉え直すと、活動どうしの違いが見えやすくなります。
確認ポイント
- その活動が何を目的として行われるのかを、一文で言い表せるか
- その活動を終えたときに何が成果として得られるのかを説明できるか
- 問われている条件が、その活動の目的や成果と一致しているかを照らし合わせたか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
スコープコントロールは、プロジェクトの作業範囲を監視し、範囲の変更や除外を適切に管理する活動です。外部要因によって予定していた連携作業の扱いを変更する行動が該当します。
理由
外部システムのリリース延期を受け、当初のプロジェクトで予定していた連携作業を別プロジェクトに移すことは、実施対象となる作業範囲を変更する判断です。そのため、スコープコントロールの活動に該当します。
比較
教育期間の延長はスケジュール、追加予算の確保はコスト、担当者の交代は人的資源に関する対応です。これらは作業範囲そのものを変更する活動ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。開発ツールの新機能を教育する必要が判明したため教育期間を2日間延長しており、変更しているのは作業の実施期間です。プロジェクトで行う作業の対象範囲を変更・管理する行動ではないため、スコープコントロールではなくスケジュールに関する対応です。
選択肢イ
これは不正解だよ。要件定義完了時の再見積りで開発費用の超過が判明し、追加予算を確保しています。この行動が扱っているのは必要な資金や費用の見直しであり、プロジェクトで実施する作業範囲の変更ではありません。したがってコストに関する対応です。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。連携予定だった外部システムのリリース延期を受け、その外部システムとの連携作業を別プロジェクトで実施することにしています。当初のプロジェクトで実施する作業の範囲を変更しているため、スコープコントロールの活動に該当します。
選択肢エ
これは不正解だよ。割り当てたテスト担当者が期待した成果を出せなかったため、経験豊富な担当者へ交代しています。変更の対象は作業を担当する要員であり、プロジェクトで実施する作業の範囲ではありません。したがって人的資源に関する対応です。
学習のポイント
スコープ変更と、日程・費用・要員の変更を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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