PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成28年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問4

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロジェクトの開始を公式に承認する文書の作成を依頼された者の行動として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    契約書を作成し,プロジェクトマネージャに文書の承認を求めた。
  2. イ
    プロジェクト憲章を作成し,プロジェクトスポンサに文書の承認を求めた。
  3. ウ
    プロジェクト作業範囲記述書を作成し,プロジェクトマネージャに文書の承認を求めた。
  4. エ
    プロジェクトマネジメント計画書を作成し,プロジェクトスポンサに文書の承認を求めた。
解き方のヒントを見る

立上げ時の役割と権限を見極める

プロジェクトの立上げ段階では、関係者ごとに担う役割と決定できる範囲が異なります。担当者がどの立場にあり、その立場で何を自ら行い何を他者に委ねるべきかという一つの観点から検討してみましょう。

この問題で問われていること

この問題で問われているのは、立上げ時の文書作成と承認に関わる場面で、担当者の行動がその人の役割と権限の範囲に収まっているかどうかです。設問の状況から担当者の立場と関係者の位置付けを読み取ることが出発点になります。

視点

プロジェクトの初期段階で扱う文書には複数の関係者が関わり、それぞれに異なる役割と権限が割り当てられるのが一般的です。ある行動が適切かどうかは、行動の内容だけでなく、誰がどの時点でそれを行うかにも左右されます。登場する各関係者に役割と権限を当てはめて整理する習慣をつけると、判断の筋道が立てやすくなります。

確認ポイント

  • 担当者がプロジェクトの中でどのような立場・役割にあるかを設問の状況から確認する
  • 検討している行動を決定・実行する権限が、担当者の立場に含まれているかを考える
  • 立上げ段階で各関係者が担う役割を自分の言葉で整理してから判断する
正解と解説を見る

正解

イ

解説

プロジェクトの開始を公式に承認する文書はプロジェクト憲章であり、通常はプロジェクトスポンサーなど開始を承認する立場の者が承認する。したがって、憲章を作成してスポンサーに承認を求める行動が適切です。

理由

プロジェクト憲章は、プロジェクトの目的や概要を示し、プロジェクトを正式に開始するための文書です。作成後は、開始を承認する立場であるプロジェクトスポンサーに承認を求める。

比較

契約書やプロジェクト作業範囲記述書、プロジェクトマネジメント計画書は、それぞれ契約、作業範囲、実行・監視・コントロールの計画に関する文書であり、設問の「開始を公式に承認する文書」には該当しない。

選択肢ア

これは不正解だよ。契約書は契約上の合意や取引条件を定める文書であり、プロジェクトの開始を公式に承認する文書とは異なる。また、設問で問われている開始承認の文書について、プロジェクトマネージャに承認を求める行動も適切ではない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。プロジェクト憲章は、プロジェクトの目的や概要を明確にし、プロジェクトの開始を公式に承認するための文書である。そのため、これを作成し、開始を承認する立場のプロジェクトスポンサーに承認を求める行動が設問に適合する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。プロジェクト作業範囲記述書は、プロジェクトで実施する作業の範囲や成果物などを明確にする文書であり、開始を公式に承認する文書ではない。したがって、作成する文書の種類が設問の目的と一致しない。

選択肢エ

これは不正解だよ。プロジェクトマネジメント計画書は、プロジェクトの実行、監視、コントロールなどの進め方を定める文書であり、開始を公式に承認する文書ではない。さらに、添付問題だけから、この計画書の承認者をプロジェクトスポンサーと一律に判断する根拠も示されていない。

学習のポイント

プロジェクト憲章の目的と、プロジェクト開始時の承認関係を理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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