PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成28年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問3
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アプロジェクト完成時のコストに対してステークホルダが及ぼす影響の度合いは,プロジェクトの終盤が最も高い。
- イプロジェクトの不確実性の度合いは,プロジェクトの開始時が最も高い。
- ウプロジェクト要員の必要人数は,プロジェクトの終了時が最も多い。
- エ変更やエラー訂正に掛かるコストは,プロジェクトの初期段階が最も高い。
解き方のヒントを見る
ライフサイクル特性を時間軸で考える
プロジェクトの開始から終結までの時間の流れを軸に考えます。各時点で何が決まっていて何が未確定なのかを自分で整理し、その状態から導かれる傾向として筋が通るかを確かめると、判断の根拠を持ちやすくなります。
この問題で問われていること
問われているのは個別の管理手法ではなく、プロジェクト全体を通して見たときの一般的な傾向です。特定の業種や開発手法の事情に引きずられず、時間の経過と状況の変化を結び付けて考える観点を一つ持つことが大切です。
視点
ライフサイクルは、立ち上げから終結までをいくつかの段階の連なりとして捉える枠組みです。どの段階でどれだけの情報や成果物が蓄積され、どれだけの作業や意思決定が既に積み重なっているかは、時間とともに変わります。ある量や度合いが時間軸上でどう推移するかを考えるときは、結論を暗記に頼らず、その段階の状況から理由付けできるかを自問すると整理しやすくなります。
確認ポイント
- 検討している内容が、プロジェクトのどの段階を念頭に置いたものかを特定する
- その段階で既に確定している事柄と、まだ未確定の事柄を自分の言葉で書き出す
- 推移の傾向を述べる部分が、その段階の状況から理由付けできるかを確かめる
正解と解説を見る
正解
イ
解説
多くのプロジェクトでは、開始時は情報が十分に確定していないため不確実性が高く、進行に伴って状況が明確になる。また、ステークホルダの影響力は初期に大きく、変更やエラー訂正のコストは終盤ほど高くなる。
理由
プロジェクト開始時は、要求事項や実現方法、必要な資源などが十分に確定していないため、不確実性が最も高い。プロジェクトが進むにつれて情報や成果物が蓄積され、不確実性は低下していく。したがって、共通する特性として適切なのはイです。
比較
ステークホルダがプロジェクトに及ぼす影響は初期段階で大きく、終盤に最も高くなるわけではありません。要員数はプロジェクトの種類や段階によって異なり、終了時が必ず最多とはいえない。また、変更やエラー訂正のコストは成果物が固まる後半ほど高く、初期段階が最も高いわけではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。ステークホルダが要求や方針に影響を及ぼしやすいのは、成果物や計画が固まる前の初期段階である。プロジェクトが終盤になるほど、完成時コストに対する影響が最も高くなるという説明は、ライフサイクルの一般的な傾向と逆になっている。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。プロジェクトの開始時は、要求事項、実現方法、必要な資源などが十分に確定しておらず、先行きに関する不確実性が最も高い。進行に伴って情報や成果物が明確になるため、不確実性は通常、次第に低下していく。
選択肢ウ
これは不正解だよ。プロジェクト要員の必要人数は、プロジェクトの種類、作業内容、実施体制、段階ごとの負荷によって変わる。一般的なライフサイクルの共通特性として、終了時に必要人数が最も多いと一律に説明することはできない。
選択肢エ
これは不正解だよ。変更やエラー訂正のコストは、成果物や計画が固まった後ほど大きくなる。初期段階では変更を反映しやすく、終盤では既に実施した作業や影響範囲が広いため、初期段階が最も高いという説明は適切ではない。
学習のポイント
プロジェクトの進行に伴う不確実性、影響力、変更コストの変化を整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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