PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成27年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問21

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

非機能要件の使用性に該当するものはどれか。

選択肢

  1. ア
    4時間以内のトレーニングを受けることで,新しい画面を操作できるようになること
  2. イ
    業務量がピークの日であっても、8時間以内で夜間バッチ処理を完了できること
  3. ウ
    現行のシステムから新システムに72時間以内で移行できること
  4. エ
    地震などの大規模災害時であっても、144時間以内にシステムを復旧できること
解き方のヒントを見る

要求が何を保証するかで品質特性を見分ける

非機能要件の各要求内容を品質特性に対応付けるには、表面の言葉ではなく、その要求が満たされたときにシステムのどの性質が保証されるのかを一つずつ言い換えて確かめることが有効です。

この問題で問われていること

各要求について、それが守られなかった場合に利用者や運用者がどのような不都合を被るかを想像し、その不都合がどの品質特性の欠如として説明されるかを考える観点に絞って検討します。

視点

品質特性の分類は、システムが『何をするか』ではなく『どの程度うまく行うか』を観点別に整理したものです。一つの要求に複数の性質が関係しそうに見えることもあります。その要求の主目的、つまりその要求がなければ最も損なわれる性質を基準に判断すると、区別しやすくなります。

確認ポイント

  • 要求内容が何についての条件なのかを、自分の言葉で言い換えて整理したか
  • その要求が満たされないと、誰にどのような不都合が生じるかを具体的に想像したか
  • 似た言葉が含まれていても、要求の主目的が本当に同じ性質を指しているかを改めて確認したか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

非機能要件の使用性とは、利用者がシステムを理解し、操作方法を習得して、目的の操作を容易に行える性質です。操作習得に必要なトレーニング時間は使用性を表します。

理由

アは、利用者が4時間以内のトレーニングで新しい画面を操作できるようになるという条件であり、操作方法の習得しやすさを示している。したがって、非機能要件の使用性に該当する。

比較

イは業務量のピーク時にバッチ処理を完了するまでの性能、ウは現行システムから新システムへの移行性、エは災害後にシステムを復旧する回復性に関する要件です。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。4時間以内のトレーニングで新しい画面を操作できるようになるという条件は、利用者が操作方法を習得し、システムを使えるようになるまでの容易さを示している。これは非機能要件の使用性に該当する。

選択肢イ

これは不正解だよ。業務量がピークの日でも8時間以内に夜間バッチ処理を完了するという条件は、処理能力や処理時間に関する性能の要件である。利用者が操作を習得しやすいかを示す使用性の要件ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。現行のシステムから新システムへ72時間以内で移行できるという条件は、データやシステムを切り替える際の移行性に関する要件である。画面操作の習得しやすさを表す使用性とは異なる。

選択肢エ

これは不正解だよ。地震などの大規模災害時でも144時間以内にシステムを復旧できるという条件は、障害や災害から業務を再開するための回復性に関する要件である。利用者の操作性を示す使用性ではない。

学習のポイント

使用性、性能、移行性、可用性や回復性を、要求される対象と時間の意味で区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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