PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成27年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- アA案
- イB案
- ウC案
- エD案
解き方のヒントを見る
比較の前提をそろえて評価する
複数の案を費用面で評価するときは、どの時点からどの時点までを対象にし、どの種類の費用を含めるかという前提を、すべての案で同じ条件に置けているかを最初に確かめることが大切です。前提がずれると比較結果の意味が変わります。
この問題で問われていること
この種の問題では、個々の金額の大小だけに目を奪われず、評価の土台となる条件に目を向けることが重要です。一度だけ発生する費用と、継続的に発生する費用を、同じ期間の枠の中でもれなく扱えているかという一点を意識してみましょう。
視点
総所有費用という考え方は、手に入れる瞬間の支出だけでなく、使い続ける間に生じる支出も含めて全体像をとらえるためのものです。そのため、比較の妥当性は「何を」「どの期間について」数えたかという前提に大きく左右されます。案ごとに対象期間や費用の範囲が異なったまま並べると、見かけ上の差が生じることがあります。まず前提条件を案同士でそろえ、そのうえで比較するという順序を意識してください。
確認ポイント
- 比較の対象となる期間が、すべての案で同じ長さ・同じ区切りになっているかを確認する
- 導入時の費用と使い続ける間の費用の両方が、各案で漏れなく数えられているかを確認する
- 前提条件をそろえたうえで比較しているか、途中で条件が入れ替わっていないかを見直す
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
TCOは導入時のハードウェア導入費用、システム開発費用、導入教育費用と、3年間分のネットワーク通信費用、保守費用、システム運用費用を合計して求める。各案を計算すると、A案は161百万円、B案は172百万円、C案は153百万円、D案は157百万円となるため、最小はC案です。
理由
毎年発生する費用は3年間分を計上する。C案では、初期費用が40+30+5=75百万円、年間費用が15+5+6=26百万円なので、TCOは75百万円+26百万円/年×3年=153百万円となる。
比較
他の案は、A案が30+30+5+(20+6+6)×3=161百万円、B案が30+50+5+(20+5+4)×3=172百万円、D案が40+40+5+(15+5+4)×3=157百万円であり、C案の153百万円が最小です。
選択肢ア
これは不正解だよ。A案は初期費用が30+30+5=65百万円、年間費用が20+6+6=32百万円である。3年間のTCOは65百万円+32百万円/年×3年=161百万円となり、C案の153百万円より8百万円大きい。
選択肢イ
これは不正解だよ。B案は初期費用が30+50+5=85百万円、年間費用が20+5+4=29百万円である。3年間のTCOは85百万円+29百万円/年×3年=172百万円となり、開発費用50百万円が初期費用を押し上げている。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。C案は初期費用が40+30+5=75百万円、年間費用が15+5+6=26百万円である。3年間のTCOは75百万円+26百万円/年×3年=153百万円となり、4案の中で最も小さい。
選択肢エ
これは不正解だよ。D案は初期費用が40+40+5=85百万円、年間費用が15+5+4=24百万円である。3年間のTCOは85百万円+24百万円/年×3年=157百万円となり、C案の153百万円より4百万円大きい。
学習のポイント
初期費用と年間費用を分け、使用年数を掛けてTCOを比較する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針