PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成27年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問15
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア同じ供給者を選定しないように,当該供給者のソフトウェア開発の実績評価の評点を下げる。
- イ各開発工程の区切りで工程の成果物を提出させて検査し,品質に問題がある場合は原因を特定させて,是正させる。
- ウ進捗確認で,作成した設計書のページ数,作成したプログラムの行数,実施したテストケース数など,定量的な報告を求める。
- エ進捗確認の頻度を毎月1回から毎週1回に変更して,進捗をより短い周期で確認する。
解き方のヒントを見る
判断の根拠と前提を確かめる
調達管理や品質問題を考える際は、判断の根拠となる前提に注目しましょう。示された情報と自分の推測を区別し、何が分かっていることとして扱われているかを整理すると、検討の出発点を確かめられます。
この問題で問われていること
検討する内容について、その判断がどの情報を前提にしているかを確認してください。明示された条件から読み取れる範囲と、経験や印象で補っている部分を分け、根拠のない前提を加えていないかに目を向けましょう。
視点
前提とは、考えを進める際に、成り立っているものとして扱う条件です。判断を振り返るときは、与えられた情報に基づく前提と、自分で補った前提を区別して整理します。
確認ポイント
- 判断の前提にしている情報は何か
- その前提は与えられた情報に基づいているか
- 経験や印象だけで前提を補っていないか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
正解はイです。全工程終了時の一括検査では、設計不良の発見が遅れます。工程の区切りで成果物を検査し、問題の原因を特定させて是正させることで、設計不良が後続工程に持ち越されることを防ぎます。
理由
委託範囲はソフトウェア方式設計からソフトウェア結合までですが、成果物の検査は全工程終了時にまとめて行われています。この方法では、途中の設計不良を取得者が把握する機会が遅れます。各工程の区切りで成果物を提出させて検査し、品質に問題があれば原因を特定させて是正させることが、再発防止に適切です。
比較
供給者の評点を下げても、成果物を一括検査する方法は改善されません。また、設計書のページ数などの数量や進捗確認の頻度を増やしても、それだけでは設計内容の適切さを確認できません。本問では日程がほぼ計画どおりだったため、作業の進み具合に加えて、成果物の品質を確認し是正につなげる仕組みが必要です。
選択肢ア
これは不正解だよ。同じ供給者を選定しないように実績評価の評点を下げる施策です。評価に結果を反映することはできますが、成果物を全工程終了時に一括検査する方法は改善されません。設計不良を早期に発見して是正する仕組みが必要です。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。各開発工程の区切りで成果物を提出させて検査し、問題があれば原因を特定させて是正させる施策です。全工程終了後の一括検査では見つけるのが遅れた設計不良を、後続工程へ引き継ぐ前に発見・是正でき、欠陥の拡大を防げます。
選択肢ウ
これは不正解だよ。設計書のページ数、プログラムの行数、実施したテストケース数などの定量的な報告を求める施策です。これらの数量は作業量や進捗を把握する材料になりますが、設計内容が適切であることを直接示しません。設計不良への対策としては不十分です。
選択肢エ
これは不正解だよ。進捗確認の頻度を毎月1回から毎週1回に変更し、より短い周期で進捗を確認する施策です。遅れの把握には役立ちますが、この問題では日程はほぼ計画どおりでした。確認の対象が進捗のままでは、設計不良を発見して是正するための品質確認は強化されません。
学習のポイント
調達した成果物の品質を工程ごとに確認し、問題の原因特定と是正につなげる考え方を学びましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針