PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成27年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問16
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アフールプルーフ
- イフェールセーフ
- ウフェールソフト
- エフォールトトレラント
解き方のヒントを見る
設計方針は前提と目的で見分ける
安全性・信頼性に関する設計方針の用語は、名前の印象だけで判断すると取り違えやすい分野です。各用語がどのような事態を前提にし、その結果として何を実現しようとしているのかという一つの観点に絞って整理すると区別しやすくなります。
この問題で問われていること
問われている内容が、どの前提(何が起こり得ると考えているか)と、どの目的(その際に何を守るか)の組合せを指しているかを読み取り、用語の意味と照らし合わせることが検討の中心になります。
視点
信頼性や安全性に関する設計方針は、どれも「問題が起きにくい」「起きても困らない」ことを目指しています。そのため、目的だけを見ると似て見えます。違いをつかむには、方針ごとに「何を想定しているか」と「想定した事態にどう備えるか」を対にして、自分の言葉で説明できるか確かめるのが有効です。語感や似た響きの言葉に引きずられず、定義の要点で比べましょう。
確認ポイント
- 記述が想定している事態(起こり得る問題)が何かを、自分の言葉で言い換えられるか
- その事態に対して、設計が最終的に何を実現・維持しようとしているかを把握したか
- 用語の名前の響きではなく、前提と目的の組合せが定義と一致しているかを確認したか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
この方針は、利用者が誤った操作や前提条件に合わないデータを入力しても、問題が拡大しないように入力を確認し、適切な対応を促す設計を示しています。該当する用語はフールプルーフです。
理由
不特定多数が使うプログラムでは、利用者や入力内容を一律に正しく想定できません。そのため、前提条件を満たさない入力を検出し、エラーメッセージを表示して再入力を促す仕組みを組み込みます。このように、誤操作や誤入力をしても安全性を保てるようにする考え方がフールプルーフです。
比較
フェールセーフは故障時に安全側へ移行する考え方、フェールソフトは機能を縮退させながらサービスを継続する考え方、フォールトトレラントは一部の故障を許容して処理を継続する考え方です。設問は故障後の動作ではなく、入力時の誤りへの備えを述べています。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。フールプルーフは、利用者が誤操作や前提条件に合わないデータ入力をしても、システム上の問題につながりにくくする設計思想です。設問のように入力をチェックし、エラーメッセージを表示して再入力を促す方針と一致します。
選択肢イ
これは不正解だよ。フェールセーフは、機器やプログラムに故障が発生したとき、危険な状態を避けて安全側に移行する考え方です。設問が扱っているのは故障発生時の動作ではなく、利用者の入力内容を確認する設計です。
選択肢ウ
これは不正解だよ。フェールソフトは、障害が発生した場合に一部の機能を停止または縮小し、全体を停止させずに処理を継続する考え方です。入力ミスを検出して再入力を促す設問の方針とは対象が異なります。
選択肢エ
これは不正解だよ。フォールトトレラントは、構成要素の一部に故障が起きても、冗長化などによってシステム全体の処理を継続できるようにする考え方です。設問は故障への耐性ではなく、誤入力への対策を説明しています。
学習のポイント
フールプルーフと、障害発生後の安全確保を表す用語を区別して学びます。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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