PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成27年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問13

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロジェクトの品質コストを適合コストと不適合コストに分類するとき、適合コストに属するものはどれか。

選択肢

  1. ア
    クレーム調査費
  2. イ
    損害賠償費
  3. ウ
    品質保証教育訓練費
  4. エ
    プログラム不具合修正費
解き方のヒントを見る

品質コスト項目の目的と発生時点を見極める

品質コストの分類を問う問題では、各コスト項目の名称の印象に頼らず、その支出が何のために、プロジェクトのどの時点で生じるものかを一つずつ考えることが大切です。分類区分の定義と照らし合わせて判断しましょう。

この問題で問われていること

この問題で確認すべき観点は一つ、各コスト項目が発生する目的とタイミングです。その活動が品質上の問題に対してどのような位置づけで行われるかを、自分が学んだ分類区分の定義に当てはめて検討してください。

視点

品質コストは、品質にかかわる支出をいくつかの区分に整理して把握する考え方です。区分の名前を覚えるだけでは、項目の対応付けを誤りやすくなります。各区分がどのような目的の支出を対象にしているかを、自分の言葉で説明できるか確かめてください。そのうえで、各コスト項目の活動がいつ、何のために行われるのかを考えます。項目名の言葉の響きではなく、活動の中身で判断することが基本です。

確認ポイント

  • 各分類区分の定義を、自分の言葉で説明できるか確認する
  • 各コスト項目の活動が、何を目的として行われるものかを考える
  • その活動が、品質上の問題に対してプロジェクトのどの時点で生じるかを確かめる
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

適合コストとは、要求された品質を確保するために、問題の予防や評価にかける費用です。品質保証に関する教育訓練は、問題を未然に防ぐ活動なので適合コストに分類されます。

理由

品質コストのうち、適合コストは、要求事項に合った成果物を作るための予防活動や評価活動にかかる費用です。教育訓練は品質保証の能力を高め、不具合の発生を防ぐための予防活動に当たります。

比較

クレーム対応、損害賠償、不具合修正などは、問題が発生した後に必要となる費用です。このような費用は不適合コストに分類され、適合コストとは区別されます。

選択肢ア

これは不正解だよ。クレーム調査費は、利用者などから品質上の問題を指摘された後、その内容や原因を調査するための費用です。問題の発生を予防する活動ではなく、発生後の対応にかかる費用なので、不適合コストに分類されます。

選択肢イ

これは不正解だよ。損害賠償費は、プロジェクトの成果物やサービスに問題があり、相手に損害を与えた場合に発生する費用です。品質を事前に確保する費用ではなく、問題発生後の結果として生じるため、不適合コストです。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。品質保証教育訓練費は、担当者の知識や技能を高め、品質上の問題を未然に防ぐための予防活動にかかる費用です。要求された品質への適合を目的とするため、適合コストに分類されます。

選択肢エ

これは不正解だよ。プログラム不具合修正費は、既に発見された不具合を修正するために必要となる費用です。品質を作り込む予防活動ではなく、問題発生後の是正対応に当たるため、不適合コストに分類されます。

学習のポイント

適合コストと不適合コストを、品質活動の目的と実施時期で区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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