PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成27年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問12

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

PMBOK のリスクマネジメントでは、定性的リスク分析でリスク対応計画の優先順位を設定し,定量的リスク分析で数値によるリスクの等級付けを行う。定性的リスク分析で使用されるものはどれか。

選択肢

  1. ア
    感度分析
  2. イ
    期待金額価値分析
  3. ウ
    デシジョンツリー分析
  4. エ
    発生確率・影響度マトリックス
解き方のヒントを見る

リスク分析手法の目的と結果を見直す

リスク分析の手法名だけで判断せず、それぞれの手法が分析を通じて何を明らかにしようとしているのかを自分の言葉で説明できるか確かめましょう。用語の印象ではなく、手法の目的に立ち返ることが検討の出発点になります。

この問題で問われていること

この問題で問われているのは、複数の分析手法を二つの観点のどちらに位置づけるかという整理の力です。各手法について、分析を終えたときに手元に何が残るのかを具体的に思い浮かべてから判断しましょう。

視点

定性的・定量的という区別は、手法の名称ではなく、分析が生み出す結果の性質に着目した分け方です。個々の手法を暗記で分類するより、その手法を実際のプロジェクトで使った場面を想像しましょう。分析を終えた時点で関係者に何を報告できるかを考えると、整理しやすくなります。

確認ポイント

  • 各手法を使い終えたときに得られる結果を、自分の言葉で一文にして説明できるか
  • 手法名の響きや印象だけで、どちらの観点に属するかを決めつけていないか
  • 思い浮かべた結果が、定性的・定量的それぞれの観点の意味と矛盾していないか照らし合わせたか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

定性的リスク分析では、リスクの発生確率と影響度を組み合わせて評価し、対応計画の優先順位を設定する。発生確率・影響度マトリックスは、この目的で用いられる代表的な手法です。

理由

発生確率・影響度マトリックスは、各リスクの発生確率と影響度を段階評価し、その組合せからリスクの優先度を判断する。したがって、数値計算による厳密な等級付けを行う前の定性的リスク分析に適している。

比較

感度分析、期待金額価値分析、デシジョンツリー分析はいずれも、結果への影響や期待値などを数値で評価する定量的分析の手法です。定性的分析では、確率と影響度の評価結果をマトリックスで整理する。

選択肢ア

これは不正解だよ。感度分析は、入力値の変化が結果へどの程度影響するかを数値的に調べる手法である。リスクの発生確率と影響度を組み合わせ、対応の優先順位を定性的に評価する手法ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。期待金額価値分析は、リスクの発生確率と影響額を用いて期待値を算出し、金銭的な影響を定量的に評価する手法である。定性的リスク分析で優先順位を設定するマトリックスとは目的が異なる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。デシジョンツリー分析は、複数の選択肢や発生事象を枝分かれで表し、確率や結果の期待値を比較する手法である。数値に基づく定量的分析に用いられ、定性的評価の代表手法ではない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。発生確率・影響度マトリックスは、リスクごとの発生確率と影響度を段階的に評価し、その組合せによって優先順位を判断する手法である。数値計算を中心としない定性的リスク分析で使用される。

学習のポイント

定性的分析と定量的分析の代表的手法を分類して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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