PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成27年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問7
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アクリティカルパス上にないタスクのチェーンには,バッファを設定しない。
- イクリティカルパス上の最後のタスクの終了期と納期の間に,プロジェクト全体で使用するバッファを設定する。
- ウクリティカルパス上の全てのタスクに,バッファを設定する。
- エなるべく前倒しでタスクを開始するように計画し,バッファを少しでも多く確保する。
解き方のヒントを見る
余裕の目的と置き場所の対応を確認
スケジュール上に設ける余裕は、どの不確実性から何を守るために置かれるのかによって意味が変わります。余裕の目的と、それが計画のどこに位置づけられるかを対応させて読み取ることを、この問題を検討する際の観点にしましょう。
この問題で問われていること
タスクの並べ方や余裕の設け方について示された内容を、「何を保護する目的の余裕か」「その目的に照らして配置位置が整合しているか」という観点で照らし合わせ、自分の言葉で説明して筋が通るかを確かめてください。
視点
計画における余裕は、作業時間のばらつきや資源の競合など、さまざまな不確実性に備えるためのものです。同じ「余裕」という言葉でも、守りたい対象が違えば、どこに置くかの意味も変わります。まず守りたい対象をはっきりさせ、次にその位置で本当に守れるかを考えます。この順序で整理すると、判断の軸がぶれにくくなります。
確認ポイント
- 余裕が備えている不確実性や守ろうとしている対象を、自分の言葉で一文にできるか
- 余裕が置かれる位置が、その目的と矛盾していないかを確認したか
- タスクの前後関係や資源の制約を踏まえても、その解釈が成り立つかを見直したか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
クリティカルチェーン法では、タスクごとに余裕を持たせるのではなく、プロジェクト全体の納期を守るために、工程全体を保護するバッファを設定する。
理由
クリティカルチェーン法では、クリティカルチェーン上の最後のタスクの終了予定とプロジェクト納期との間に、プロジェクトバッファを設定する。これにより、チェーン上の遅延を吸収し、納期への影響を抑える。
比較
非クリティカルなチェーンにはフィーディングバッファを設定する場合があり、クリティカルチェーン上の全タスクに個別のバッファを設定するわけではありません。また、早期開始で余裕を増やすことが目的でもない。
選択肢ア
これは不正解だよ。クリティカルパス上にないタスクのチェーンにも、クリティカルチェーンへ影響する遅延を吸収するためのフィーディングバッファを設定する場合がある。そのため、非クリティカルなチェーンには一律にバッファを設定しないという説明は適切ではない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。クリティカルパス上の最後のタスクの終了期と納期の間に、プロジェクト全体で使用するプロジェクトバッファを設定する。これにより、クリティカルチェーン上で発生する遅延を吸収し、納期を保護できる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。クリティカルパス上の全てのタスクに個別のバッファを設定すると、タスクごとに余裕を持たせる考え方になる。クリティカルチェーン法では、工程全体を保護するプロジェクトバッファを設定するため、この説明は適切ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。なるべく前倒しでタスクを開始し、バッファを少しでも多く確保することが、クリティカルチェーン法の基本方針ではない。必要なバッファを適切な位置に集約し、全体の納期を保護することが重要である。
学習のポイント
個別タスクの余裕と、プロジェクト全体を保護するバッファの違いを理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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