PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成27年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問5

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

表はRACIチャートを用いた,あるプロジェクトの責任分担マトリックスである。設計アクティビティにおいて,説明責任をもつ要員は誰か。
要件定義,設計,開発,テストについて6人のRACIを示す責任分担マトリックス。
要件定義,設計,開発,テストについて6人のRACIを示す責任分担マトリックス。

選択肢

  1. ア
    阿部
  2. イ
    伊藤と佐藤
  3. ウ
    鈴木と田中
  4. エ
    野村
解き方のヒントを見る

責任分担表の読み取り手順を確認

問われている役割区分がどれかを最初に特定し、その区分が作業と担当者のどの組合せに割り当てられているかを正確にたどることが大切です。記号の意味を自己流に解釈せず、学習した定義と照らし合わせましょう。

この問題で問われていること

この種の問題では、設問がどの役割区分について、どの作業を対象に尋ねているかを取り違えないことが要点です。対象の作業を先に確定し、その作業に対して該当区分が誰に割り当てられているかを丁寧に確認してください。

視点

責任分担マトリックスは、作業と関係者の関わり方を区分ごとの記号で整理したものです。読み取る際は、区分の意味を確かめること、対象の作業を絞り込むこと、割当先を確認することを順に行います。この順序を守ると、作業や区分の取り違えによる読み違いを防ぎやすくなります。

確認ポイント

  • 設問が尋ねている役割区分はどれか、その記号の意味を学習した定義で確かめたか
  • 設問が対象としている作業や工程を、他の作業と混同せずに特定できているか
  • 特定した作業について、その区分が割り当てられている担当者を、別の区分と取り違えずに確認したか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

RACIチャートでは、Aが割り当てられた要員が、そのアクティビティについて最終的な説明責任を負います。設計の行ではAが野村に割り当てられているため、該当者は野村です。

理由

設計アクティビティの行を見ると、阿部はR、伊藤と佐藤はI、鈴木と田中はC、野村はAです。RACIにおけるAはAccountableの略で、成果に対する最終的な説明責任を持つ要員を示します。したがって、設計について説明責任を持つのは野村です。

比較

Rは作業を実行する責任、Cは必要な助言や協議、Iは情報を受け取る立場です。これらはAとは役割が異なります。設問は設計作業を実施する人ではなく、説明責任を持つ人を尋ねているため、設計行のAを確認します。

選択肢ア

これは不正解だよ。阿部に割り当てられているRは、Responsibleを表し、設計作業を実行する責任を示します。Rは作業担当として重要な役割ですが、設問が尋ねている最終的な説明責任を示すAとは異なるため、阿部は該当しません。

選択肢イ

これは不正解だよ。伊藤と佐藤に割り当てられているIは、Informedを表し、設計の状況や結果について情報を受け取る立場です。情報共有の対象であって、設計成果について最終的に説明責任を負うAの担当者ではありません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。鈴木と田中に割り当てられているCは、Consultedを表し、設計に関して助言や協議を行う立場です。相談を受ける役割は説明責任そのものではないため、Aが割り当てられた要員として選ぶことはできません。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。野村に割り当てられているAは、Accountableを表し、設計アクティビティの成果について最終的な説明責任を持つ要員を示します。Rの実行責任やCの協議、Iの情報共有とは異なり、設問の条件に一致します。

学習のポイント

RACIの各記号と、特にAとRの責任範囲の違いを理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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