PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成27年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問3

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

PMBOKによれば,組織のプロセス資産に分類されるものはどれか。

選択肢

  1. ア
    課題と欠陥のマネジメントの手順
  2. イ
    ステークホルダのリスク許容度
  3. ウ
    組織のインフラストラクチャ
  4. エ
    組織の文化,体制,ガバナンス
解き方のヒントを見る

影響要因の分類基準を定義から確認

プロジェクトへの影響要因を分類する問題では、個々の事例の印象ではなく、各分類がどんな基準で区切られているかを先に整理することが大切です。基準を自分の言葉で言えるようにしてから、設問の内容を当てはめてみましょう。

この問題で問われていること

この問題で確認したい観点は一つ、「分類を分ける基準そのもの」です。用語の名前や例の雰囲気で判断せず、その基準に照らして対象がどの分類に属するかを、根拠を言葉にしながら検討できているかを意識してください。

視点

PMBOKでは、プロジェクトに影響を与える要素がいくつかの分類で整理されています。学習の際は、分類名を暗記するだけでなく、それぞれの分類が何を基準に区切られているのかを定義の文言から確かめることが有効です。基準が曖昧なままだと、似た印象の例で迷いやすくなります。

確認ポイント

  • 各分類の定義を、具体例に頼らず基準だけで説明できるか
  • 判断の根拠が、用語の印象ではなく定義の基準に基づいているか
  • 基準に照らした結果を、一文の理由として言葉にできるか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

PMBOKにおける組織のプロセス資産は、組織が蓄積し、プロジェクトの遂行に利用できる手順、方針、テンプレート、知識などです。課題と欠陥のマネジメント手順は、プロジェクトで再利用できる組織の手順に該当する。一方、他の選択肢は組織の環境要因に分類される。

理由

課題と欠陥のマネジメントの手順は、組織が定めて蓄積し、複数のプロジェクトで参照・再利用できる手順です。このため、組織のプロセス資産に分類される。

比較

ステークホルダのリスク許容度、組織のインフラストラクチャ、組織の文化・体制・ガバナンスは、プロジェクトの外部から前提条件や制約として影響する組織の環境要因であり、プロセス資産ではありません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。課題と欠陥のマネジメントの手順は、組織が標準的な進め方として定め、プロジェクトで参照・再利用できる情報である。したがって、組織が保有する手順や知識に当たり、組織のプロセス資産に分類される。

選択肢イ

これは不正解だよ。ステークホルダのリスク許容度は、組織や関係者がどの程度のリスクを受け入れるかという前提条件であり、プロジェクトの判断に影響する環境要因である。組織が再利用する手順や知識そのものではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。組織のインフラストラクチャは、設備、技術基盤など、プロジェクトが活動する環境を構成する要素である。プロジェクトに利用される場合があっても、組織が蓄積して再利用する手順や知識であるプロセス資産には分類されない。

選択肢エ

これは不正解だよ。組織の文化、体制、ガバナンスは、意思決定や業務の進め方に影響する組織の環境要因である。組織がプロジェクト向けに保有する手順、方針、記録などのプロセス資産とは分類の性質が異なる。

学習のポイント

プロセス資産と組織の環境要因を、再利用可能な手順や知識か、組織を取り巻く条件かで区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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