PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成27年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問2
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア(問題の図表を参照)
- イ(問題の図表を参照)
- ウ(問題の図表を参照)
- エ(問題の図表を参照)
解き方のヒントを見る
情報が対象とする範囲を確かめる
まず、与えられた情報がそれぞれどの範囲を対象としているかに注目しましょう。関連して見える情報でも、対象の範囲が同じとは限りません。判断に使う前に、扱う範囲をそろえて考えられるかを確認することが出発点です。
この問題で問われていること
この分野では、情報同士のつながりを考える前に、それぞれが何を対象にしているかを整理する視点が役立ちます。注目するのは対象範囲だけです。今の判断で扱う範囲と、根拠にする情報の範囲が対応しているかを確かめましょう。
視点
情報の名称だけで対象範囲を決めつけず、与えられた条件に沿って、その情報がどこまでを扱っているかを整理しましょう。判断の根拠として使う際にも、その範囲を意識しておくことが大切です。
確認ポイント
- 各情報が対象とする範囲を確認したか
- 求められている判断の対象範囲を確認したか
- 根拠にする情報と判断の対象範囲が対応しているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
正解はエです。同じ成果物のステップ数を各工程の生産性で割ると、その工程の工数が求まります。全体の生産性は、成果物のステップ数を三工程の合計工数で割って求めます。
理由
成果物の規模をSステップとします。設計工程の工数はSステップ÷(Xステップ/人月)=S/X人月です。同様に、製造工程はS/Y人月、試験工程はS/Z人月なので、合計工数は(S/X+S/Y+S/Z)人月です。したがって、全体の生産性=Sステップ÷[(S/X+S/Y+S/Z)人月]=[1/(1/X+1/Y+1/Z)]ステップ/人月となり、エに一致します。
比較
確認例としてX=Y=Z=30ステップ/人月、成果物を30ステップとすると、各工程の工数は1人月、合計3人月で、全体の生産性は10ステップ/人月です。アのX+Y+Zは90ステップ/人月、イの(X+Y+Z)/3は30ステップ/人月となり、いずれも合計工数から求めた値と一致しません。ウの1/X+1/Y+1/Zは0.1人月/ステップで、1ステップ当たりの工数を表します。その逆数を取るエは10ステップ/人月となります。
選択肢ア
これは不正解だよ。X+Y+Zは工程別の生産性の合計です。X=Y=Z=30ステップ/人月の場合、この式は90ステップ/人月になります。一方、30ステップの成果物に必要な工数は各工程で1人月、合計3人月なので、全体の生産性は10ステップ/人月です。単位は合っていますが、値が一致しません。
選択肢イ
これは不正解だよ。(X+Y+Z)/3は工程別の生産性の算術平均です。X=Y=Z=30ステップ/人月の場合、この式は30ステップ/人月になります。30ステップの成果物には三つの工程で合計3人月が必要なので、全体は10ステップ/人月です。各工程の生産性を平均するだけでは、全工程の工数を反映できません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。1/X+1/Y+1/Zの単位は人月/ステップで、生産性の単位とは逆です。X=Y=Z=30ステップ/人月なら、この式は0.1人月/ステップになります。これは1ステップ当たりの全工程の工数です。全体の生産性は、その逆数の10ステップ/人月となるため、この式のままでは答えになりません。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。1/(1/X+1/Y+1/Z)は、成果物のステップ数を全工程の合計工数で割った生産性を表します。成果物がSステップなら、工数は設計S/X人月、製造S/Y人月、試験S/Z人月です。全体はS/(S/X+S/Y+S/Z)ステップ/人月となり、選択肢の式に一致します。
学習のポイント
工程別の生産性を直接平均せず、各工程の工数を求めて合計する考え方を押さえましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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