PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成27年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問1
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アプロジェクトの管理面でプロジェクトマネージャを支援するプロジェクトマネジメントチーム
- イプロジェクトの立上げから終結までのプロセスを指揮するプロジェクトマネージャ
- ウプロジェクトの要求事項を明確にし,プロジェクトの成果を享受する顧客
- エプロジェクトを承認して経営的判断を下すプロジェクトスポンサ,又は上級経営レベルでの指導をするプロジェクト運営委員会
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責任主体を役割の立ち位置で見極める
ガバナンスの維持は、日々の作業を進めることとは性質の異なる責任です。規格の中で各役割がプロジェクトにどの立ち位置から関与するのかを整理し、方向付けや監督の立場と遂行の立場を混同しないように検討しましょう。
この問題で問われていること
問われているのは作業の管理ではなく、プロジェクトの枠組みや方向付けを保つ責任を誰が負うかという点です。各役割の権限の源泉と、報告・承認の流れの中での位置を手がかりに考えてみましょう。
視点
ガバナンスとマネジメントは似た言葉ですが、一般に、前者は方向付け・監視・説明責任を担う枠組み、後者はその枠組みの中で計画・実行・管理を行う活動として区別されます。規格の用語を学ぶ際は、定義文の主語に注目してください。また、どの役割がどの役割に権限を与え、どの役割から報告を受けるのかを対応付けて整理すると、責任の所在を混同しにくくなります。
確認ポイント
- ガバナンスとマネジメントの違いを自分の言葉で説明できるか
- 各役割が権限を与える側か、与えられる側かを整理したか
- 報告や承認がどの役割からどの役割へ流れるかを確認したか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
ISO 21500におけるプロジェクトガバナンスは、プロジェクトの承認、重要な経営判断、上級経営レベルからの指導に関わる責任です。したがって、日常管理を支援するチームやプロジェクトマネージャではなく、経営的な意思決定を担う立場が責任を負います。
理由
プロジェクトガバナンスは、プロジェクトを組織の目的に整合させるための統治です。プロジェクトの承認、経営上の判断、上級経営層による指導など、プロジェクト全体に影響する事項を扱います。
比較
プロジェクトマネージャやプロジェクトマネジメントチームは、計画、実行、監視などの管理を担います。一方、顧客は要求事項の提示や成果の受益者であり、ガバナンスを維持する主体とは異なります。
選択肢ア
これは不正解だよ。プロジェクトマネジメントチームは、プロジェクトマネージャを管理面で支援する役割を担います。しかし、ガバナンスに含まれるプロジェクトの承認や経営的判断を行う主体ではないため、この責任者としては適切ではありません。
選択肢イ
これは不正解だよ。プロジェクトマネージャは、プロジェクトの立上げから終結までのプロセスを指揮し、日常的なプロジェクト管理を行います。ただし、組織としての承認や上級経営レベルでの指導を担う立場ではありません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。顧客はプロジェクトの要求事項を明確にし、完成した成果を享受する重要な関係者です。しかし、顧客の立場は成果や要求に関するものであり、プロジェクトの承認や経営的な統治責任とは異なります。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。プロジェクトガバナンスは、プロジェクトの承認、経営的判断、上級経営レベルからの指導に関わります。これらを担うプロジェクトスポンサーまたはプロジェクト運営委員会が、ガバナンスを維持する責任を負います。
学習のポイント
プロジェクト管理とプロジェクトガバナンスの責任範囲を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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