PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成26年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問25

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

SSL に関する記述のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    SSL で使用する Web サーバのディジタル証明書には IP アドレスの組込みが必須なので,Web サーバの IP アドレスを変更する場合は,ディジタル証明書を再度取得する必要がある。
  2. イ
    SSL で使用する個人認証用のディジタル証明書は,IC カードなどに格納できるので,格納場所を特定の PC に限定する必要はない。
  3. ウ
    SSL は Web サーバを経由した特定の利用者間の通信のために開発されたプロトコルであり,Web サーバ提供者への事前の利用者登録が不可欠である。
  4. エ
    日本国内では,SSL で使用する共通鍵の長さは,128 ビット未満に制限されている。
解き方のヒントを見る

記述が成り立つ条件に注目する

SSLに関する内容を検討するときは、記述がどのような条件の下で成り立つとされているかに注目しましょう。用語から結論を急がず、条件が示されている範囲と、自分が補っている前提を分けて整理することが大切です。

この問題で問われていること

この問題では、SSLという名称から知識を連想するだけでなく、扱われている内容の前提条件を意識して考えてみましょう。判断の根拠にしている条件が、与えられた情報に含まれているのかを確認することに集中してください。

視点

知っている用語に出会うと、以前学んだ場面の条件まで当てはめてしまうことがあります。今扱っている内容に示された条件と、自分の記憶から補った条件を区別して整理しましょう。

確認ポイント

  • 扱われている内容の前提条件を把握できていますか。
  • 明示された条件と自分の推測を区別できていますか。
  • 示されていない条件を無意識に補っていませんか。
正解と解説を見る

正解

イ

解説

正解はイです。個人認証用のディジタル証明書はICカードなどに格納でき、特定のPCだけに保存する必要はありません。ほかの選択肢は、サーバの識別方法、SSLの用途、共通鍵長の制限について誤った前提を置いています。

理由

個人認証用のディジタル証明書は、PCの記憶装置だけでなくICカードなどにも格納できます。対応する機器を用いれば、カード内で管理する秘密鍵と証明書を認証に利用できます。したがって、格納場所を特定のPCに限定する必要はないというイの記述が適切です。

比較

アはIPアドレスの組込みを必須としていますが、通常はFQDNなどのホスト名によってサーバを識別するため、IPアドレスの変更だけで証明書の再取得が必要になるわけではありません。ウは用途を特定の利用者間の通信に限定していますが、SSLは汎用のクライアント・サーバ間通信を保護し、利用者登録はサービス側が定める条件です。エは日本国内で共通鍵長が128ビット未満に制限されるとしていますが、そのような一律の制限はなく、128ビットや256ビットの鍵を使う方式もあります。

選択肢ア

これは不正解だよ。Webサーバの証明書は、通常、FQDNなどのホスト名を基にサーバを識別し、IPアドレスの組込みは必須ではありません。ホスト名が変わらず証明書の有効性も保たれていれば、IPアドレスを変更しただけで証明書を再取得する必要はありません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。個人認証用のディジタル証明書は、ICカードなどに格納できます。認証に使う秘密鍵もICカード内で管理し、対応する機器で利用する構成が可能です。このため、証明書の格納場所を特定のPCに限定する必要はなく、選択肢の記述は適切です。

選択肢ウ

これは不正解だよ。SSLは、クライアントとサーバの間で通信を暗号化し、相手の認証や改ざんの検出を行う汎用的なプロトコルです。特定の利用者間の通信に用途を限定するものではありません。利用者登録はサービス側の要件であり、SSL自体が事前登録を不可欠とするわけではありません。

選択肢エ

これは不正解だよ。日本国内でSSLの共通鍵長を128ビット未満に制限する一律の規定はありません。SSLで用いる共通鍵の長さは、双方が対応する暗号方式などによって決まります。128ビットや256ビットの鍵を使う方式もあり、「128ビット未満」という前提が誤りです。

学習のポイント

証明書の格納方法とサーバの識別方法を理解し、SSLの機能とサービス側の利用条件を区別しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針