PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成26年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問24

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

メールサーバ(SMTPサーバ)の不正利用を防止するために行う設定はどれか。

選択肢

  1. ア
    ゾーン転送のアクセス元を制御する。
  2. イ
    第三者中継を禁止する。
  3. ウ
    ディレクトリに存在するファイル名の表示を禁止する。
  4. エ
    特定のディレクトリ以外でのCGIプログラムの実行を禁止する。
解き方のヒントを見る

対策が守る対象と経路を見極める

メールサーバの不正利用対策を考えるときは、個々の設定名を覚えるより先に、その設定がどの主体からのどの通信を対象にし、何を防ごうとしているのかを整理することが理解の近道になります。

この問題で問われていること

問われている状況で、誰がどの立場からサーバを悪用しうるのかを想定し、各設定がその流れのどの段階に働くのかを対応付けて考えられるかが検討の中心です。設定の目的と対象の範囲を意識しましょう。

視点

メールの送受信には、利用者の端末、組織内のサーバ、外部のサーバなど複数の立場の機器が関わります。セキュリティ設定は、それぞれ特定の立場の相手からの特定の通信に対して働くものです。設定の名前だけで判断せず、「誰からの通信を」「どの地点で」「何のために」制御するのかという観点で整理すると、設定同士の役割の違いが見えやすくなります。

確認ポイント

  • 想定している悪用者が、組織の内部と外部のどちらの立場にいるかを確認する
  • その設定が、メールの流れの中でどの地点の通信に対して働くのかを確認する
  • その設定で防ごうとしている被害が、問われている状況と一致しているかを確認する
正解と解説を見る

正解

イ

解説

SMTPサーバの不正利用を防止するには、関係のない第三者がメールを中継送信できないように設定する。これにより、迷惑メールの大量送信などへの悪用を防ぐ。

理由

SMTPサーバが第三者からのメールを別の宛先へ無制限に中継すると、迷惑メールの送信基盤として悪用される。したがって、第三者による中継を許可しない設定が不正利用対策になる。

比較

ゾーン転送の制御はDNSサーバの情報転送、ファイル名表示の禁止とCGI実行制限はWebサーバの設定です。いずれもSMTPサーバのメール中継悪用を直接防ぐ設定ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。ゾーン転送はDNSサーバが管理する名前解決情報を、別のDNSサーバへ転送する機能である。アクセス元を制御する設定はDNS情報の不正取得対策にはなるが、SMTPサーバがメールを不正に中継することを防ぐ設定ではない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。第三者中継とは、送信者や利用者として正当な関係を持たない相手のメールを、SMTPサーバが別の宛先へ中継することである。これを禁止すれば、サーバを迷惑メールの大量送信などに悪用されにくくできる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。ディレクトリに存在するファイル名の表示を禁止する設定は、Webサーバでディレクトリ一覧を閲覧されることを防ぐためのものである。Web公開情報の露出対策であり、SMTPメール中継の不正利用対策には該当しない。

選択肢エ

これは不正解だよ。特定のディレクトリ以外でCGIプログラムを実行させない設定は、Webサーバ上で任意のプログラムを実行される危険を抑えるものである。CGIの実行範囲を制限しても、SMTPサーバの第三者中継は防止できない。

学習のポイント

SMTPの第三者中継と、DNS・Webサーバ設定の役割の違いを理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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