PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成26年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問23
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア企業の全てのシステムを対象とするのではなく,システムの復旧の重要性と緊急性を勘案して対象を決定する。
- イ災害などへの対応のために,すぐに使用できるよう,バックアップデータはコンピュータ室内又はセンタ内に保存しておく。
- ウバックアップの対象は,機密情報の中から機密度を勘案して選択する。
- エ被害のシナリオを作成し,これに基づく“予防策策定手順”を策定する。
解き方のヒントを見る
計画の目的から判断する視点
緊急時対応計画について問われている事柄を検討するときは、個々の表現の細部よりも、その計画が何のために作られ運用されるのかという目的に照らして、目的の達成に役立つかどうかを一つの軸として落ち着いて確かめることが大切です。
この問題で問われていること
この分野では、計画を策定する段階でも運用する段階でも、個々の取組みが計画本来の目的とどう結び付いているかが検討の中心になります。各内容について、目的との対応を自分の言葉で説明できるかを確かめましょう。
視点
緊急時対応計画は、想定外の事態が起きたときに組織として何を優先し、どう行動するかをあらかじめ定めておくものです。学習の際は、個々の要素を暗記するよりも、それぞれが計画の目的に対してどのような役割を担うのかを考えるようにしましょう。そうすれば、見慣れない表現に出会っても判断しやすくなります。
確認ポイント
- 問われている事柄が、計画のどの目的と結び付くかを自分の言葉で説明できるか
- その内容が目的の達成を助けるのか、妨げるのかを一つずつ考えたか
- 表現の印象ではなく、目的との対応関係を根拠に判断しているか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
コンティンジェンシープランでは、障害や災害が発生した場合に重要な業務を継続できるよう、復旧の重要性と緊急性を考慮して計画対象を決定します。
理由
企業内の全システムを同じ優先度で扱うのではなく、停止した場合の業務影響、復旧の重要性、復旧を急ぐ必要性などを踏まえて対象を選定します。これが計画を現実的かつ有効にする留意点です。
比較
バックアップデータは災害や障害の影響を受けない場所への保管も考慮し、機密度だけでバックアップ対象を決めるものではありません。また、被害シナリオに基づくのは予防策だけでなく、復旧や事業継続の手順も含めた計画です。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。コンティンジェンシープランは、企業の全システムを一律に対象とするのではなく、システム停止時の業務への影響、復旧の重要性、復旧を急ぐ必要性などを考慮して対象範囲を決定する。限られた資源を重要なシステムへ優先配分できるため、適切な留意点である。
選択肢イ
これは不正解だよ。災害などへの対応では、バックアップデータをすぐ使えることだけでなく、同じ災害や障害で本体と同時に失われないことが重要である。コンピュータ室内又はセンタ内だけに保存すると、被災時にバックアップも利用できなくなるおそれがある。
選択肢ウ
これは不正解だよ。バックアップ対象は、機密情報の機密度だけを基準に選択するものではない。業務上の重要性、データ消失時の影響、復旧の必要性や更新頻度などを考慮して決める必要があり、機密情報に限定する説明は適切ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。被害のシナリオを作成すること自体は、コンティンジェンシープランを検討する上で有用である。しかし、そのシナリオに基づいて策定するのは予防策だけの手順ではなく、発生後の対応、復旧、業務継続まで含む計画であるため、この記述は適切ではない。
学習のポイント
対象範囲の決定基準と、バックアップや予防策の考え方の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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