PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成26年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問18

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

表はシステムの特性や制約に応じた開発方針と,開発方針に適した開発モデルの組である。a~cに該当する開発モデルの組合せはどれか。
開発方針a~cの説明と,ウォータフォールモデル,段階的モデル,進化的モデルの組合せ候補表。
開発方針a~cの説明と,ウォータフォールモデル,段階的モデル,進化的モデルの組合せ候補表。

選択肢

  1. ア
    表ア
  2. イ
    表イ
  3. ウ
    表ウ
  4. エ
    表エ
解き方のヒントを見る

開発条件と進め方の対応を見極める

この種の問題では、システムが置かれた条件と、開発をどのような順序や単位で進めるかという方針とを結び付けて考えます。条件の中で進め方に最も強く影響する要素を一つ見極め、その要素と整合するかどうかという観点で各対応を確かめましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、開発モデルの名称を覚えているかではなく、与えられた特性や制約が開発の進め方にどう作用するかを読み取れるかです。どの条件が方針選択の決め手になっているかを、自分の言葉で言い換えられるかが鍵になります。

視点

開発モデルは、開発作業の進め方についての考え方の違いとして整理できます。対応を判断するときは、モデル名から連想する印象に頼らないことが大切です。提示された条件が開発の進め方のどの部分に関係するのかを、一つずつ結び付けて考えましょう。

確認ポイント

  • 提示された特性や制約のうち、開発の進め方に直接影響するものはどれか
  • その条件によって、開発の途中で変えにくくなるものと変えやすくなるものは何か
  • 対応の判断を、モデル名の印象ではなく条件との整合性に基づいて行ったか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

要求が明確で全機能を一括開発する方針はウォータフォールモデルに対応する。コア部分から順次機能を追加する方針は段階的モデル、要求を洗練しながら反復開発する方針は進化的モデルに対応するため、組合せはイです。

理由

最初の行は要求が明確で、全機能を一斉に開発するとあるため、工程を順に進めるウォータフォールモデルが適する。二つ目はコア部分を先に作り、機能を順次追加する段階的モデルに該当する。三つ目は開発を繰り返しながら要求内容を洗練するため、進化的モデルに該当する。

比較

段階的モデルは機能を区切って順番に提供する点が中心であり、進化的モデルは反復を通じて要求やシステムを発展させる点が中心です。要求が当初から明確で全機能をまとめて開発する場合は、これらではなくウォータフォールモデルの考え方と一致する。

選択肢ア

これは不正解だよ。表アは、aをウォータフォールモデル、bを進化的モデル、cを段階的モデルとしている。しかし、コア部分を開発してから機能を順次追加する方針は、要求を反復的に変化させる進化的モデルではなく、機能を分けて追加する段階的モデルに対応するため、bとcの対応が逆である。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。要求が明確で全機能を一斉に開発するaはウォータフォールモデルに対応する。コア部分から順次機能を追加するbは段階的モデル、開発を繰り返しながら要求を洗練するcは進化的モデルに対応するため、表の組合せが設問の方針と一致する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。表ウでは、要求が明確で全機能を一斉に開発する方針に進化的モデルを割り当てている。しかし進化的モデルは、開発を繰り返しながら要求やシステムを発展させる場合に適する。さらに、コアから機能を順次追加する方針もウォータフォールモデルではないため、複数の対応が設問と合わない。

選択肢エ

これは不正解だよ。表エは、要求が明確で全機能を一斉に開発する方針を段階的モデルとしているが、段階的モデルは機能を分割し、順次追加する方針に対応する。また、コアから機能を順次追加する方針を進化的モデルとしている点も異なるため、aとbの対応が設問の記述に合わない。

学習のポイント

要求の確定度と機能追加・反復の進め方から開発モデルを対応付ける。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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