PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成26年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問15

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロジェクトの状況を把握するために使用するパレート図の用途として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    工程の状態や品質の状況を時系列に表した図であり,工程が安定した状態にあるかどうかを判断するために用いる。
  2. イ
    項目別に層別して出現度数の大きさの順に並べるとともに累積和を示した図であり,主要な原因を識別するために用いる。
  3. ウ
    二つの特性を横軸と縦軸にとって測定値を打点した図であり,それらの相関を判断するために用いる。
  4. エ
    矢印付き大枝の先端に特性を,中枝,小枝に要因を表した図であり,どれがどれに影響しているかを分析するために用いる。
解き方のヒントを見る

図法の目的から用途を考える視点

品質管理で使う図法は、それぞれ何を明らかにするために作られたかという目的で性格が決まります。図の形や名前の印象ではなく、その図を使うとどのような問いに答えられるのかを自分の言葉で説明できるかを確かめながら検討しましょう。

この問題で問われていること

この問題で確認すべき観点は、各図法が「何を知りたいときに使うものか」という分析の目的です。データの種類や並べ方がどういう判断に結び付くのかを意識し、目的と用途の対応を自分で説明できるかを点検してください。

視点

品質管理の図法は、集めた情報を目に見える形に整理し、次の判断や行動につなげるための道具です。図法ごとに、扱う情報の性質や、図から読み取りたい事柄が異なります。名称や見た目の似ている図法でも、答えようとしている問いが違えば用途も異なります。そのため、それぞれの図法について『この図を作ると何が分かるのか』『その結果をどんな判断に使うのか』を一文で言えるかどうかが、用途を整理する際の出発点になります。

確認ポイント

  • 各図法について、その図を使うと答えられる問いを一文で言えるか確認する
  • 名称や見た目の印象ではなく、分析の目的に基づいて用途を考えているか確認する
  • 図から得られる情報が、どのような判断や行動に結び付くのかを説明できるか確認する
正解と解説を見る

正解

イ

解説

パレート図は、項目を分類して度数の大きい順に並べ、累積和を併記することで、全体への影響が大きい項目や優先して対処すべき原因を把握するための図です。

理由

パレート図は、発生件数や影響度などを項目別に整理し、大きい順に並べた棒グラフと累積和を組み合わせる。これにより、問題全体に占める主要な原因を把握し、改善の優先順位を判断できる。

比較

時系列で工程の安定性を確認する図、二つの特性の相関を調べる図、特性と要因の因果関係を整理する図は、それぞれ別の目的を持つ。選択肢では、図の構成と利用目的が一致しているかを確認する。

選択肢ア

これは不正解だよ。時系列に沿って工程の状態や品質の変化を示し、工程が安定しているかを判断する説明は、管理図の用途に当たる。パレート図は時間の推移を見ることを主目的とせず、項目ごとの発生状況を比較して、影響の大きいものを把握するために用いる。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。パレート図は、問題や原因を項目別に分類し、出現度数の大きい順に並べ、さらに累積和を示す図である。この構成によって、全体への寄与が大きい主要な原因を識別でき、プロジェクトで優先して改善すべき対象の判断に役立つ。

選択肢ウ

これは不正解だよ。二つの特性を横軸と縦軸に取り、測定値を点で示して相関を判断する説明は、散布図の用途である。パレート図は二変数の関係を点の分布から調べるものではなく、項目別の度数と累積状況を比較して主要な項目を見つける図である。

選択肢エ

これは不正解だよ。特性を先端に置き、中枝や小枝に要因を展開して影響関係を分析する説明は、特性要因図の用途である。パレート図は要因を枝分かれさせて構造化する図ではなく、項目を度数の大きい順に整理し、重点的に扱う原因を把握するために用いる。

学習のポイント

パレート図と他の品質管理図の用途を、図の形と目的で区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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