PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成26年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問9
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アクリティカルパス上の作業に生産性を向上させるための開発ツールを導入する。
- イクリティカルパス上の作業に要員を追加投入する。
- ウクリティカルパス上の先行作業が終了する前に後続作業に着手し,並行して実施する。
- エクリティカルパスを守るために,フィーディングバッファと所要期間バッファを設ける。
解き方のヒントを見る
手法の目的から特徴を捉える
スケジュール管理の手法は、それぞれ異なる課題を解決するために考案されています。名称や用語の印象だけで判断せず、その手法が何を主な狙いとしているのかという一点に注目して、問われている内容との対応を自分の言葉で確かめましょう。
この問題で問われていること
この種の問題では、各手法を区別する決め手を見極める力が問われます。手法ごとに、どのような問題意識から生まれ、計画のどの側面を重点的に扱おうとしているのかという目的の違いに着目して、対象の特徴を位置づけることが検討の中心です。
視点
スケジュール管理の手法は、どれも計画を立てて進捗を管理するという点では共通しています。そのため、表面的な共通点だけを見ると区別がつきにくくなります。手法を学ぶときは、その手法が生まれた背景にある問題意識、つまり何を改善したくて考案されたのかを押さえておくと、似た手法どうしでも違いを整理しやすくなります。目的を軸に理解しておけば、手法の名前を暗記していなくても、記述された特徴がどの考え方に基づくものかを筋道立てて判断できます。
確認ポイント
- その手法が解決しようとしている課題を自分の言葉で一文にまとめられるか確認する
- 他の手法でも当てはまる共通の性質と、その手法の目的に固有の性質とを分けて考える
- 注目している特徴が、手法の目的から自然に導かれるものかどうかを確かめる
正解と解説を見る
正解
エ
解説
クリティカルチェーン法は、資源制約を考慮して作業順序を管理し、作業時間のばらつきによる遅延をバッファで吸収する方法です。プロジェクト全体の納期を守るため、経路の合流部や全体の終端に余裕を設けます。
理由
クリティカルチェーン法では、資源の制約を考慮した作業のつながりを基にスケジュールを作成します。その上で、個々の作業に過剰な安全余裕を持たせるのではなく、遅延の影響を吸収するバッファを設け、プロジェクト全体の納期を管理します。
比較
フィーディングバッファは、クリティカルチェーンに合流する作業経路の遅れが本体へ波及することを抑えます。所要期間バッファは、プロジェクト全体の完了時期を守るための余裕です。この二つを設ける考え方が、クリティカルチェーン法の特徴です。
選択肢ア
これは不正解だよ。開発ツールの導入は、作業の生産性や処理時間を改善する施策ですが、クリティカルチェーン法そのものの特徴ではありません。この方法は、作業を直接効率化することより、資源制約と作業時間の不確実性による遅延をバッファで管理する点にあります。
選択肢イ
これは不正解だよ。クリティカルパス上の作業に要員を追加投入することは、期間短縮を狙う一般的な対策の一つです。しかし、クリティカルチェーン法の特徴は、要員追加そのものではなく、資源制約を踏まえた工程とバッファによって納期を管理することです。
選択肢ウ
これは不正解だよ。先行作業の終了前に後続作業へ着手して並行実施するのは、工程の重複や開始条件を変更して期間を短縮する考え方です。クリティカルチェーン法の中心は、作業を無理に並行化することではなく、遅延を吸収する余裕を配置することです。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。クリティカルチェーン法では、資源制約を考慮した工程に対して、合流する経路の遅れを吸収するフィーディングバッファと、プロジェクト全体の完了を守る所要期間バッファを設けます。これにより、作業時間のばらつきが納期へ及ぼす影響を管理できます。
学習のポイント
クリティカルパス法との違いと、フィーディングバッファおよび所要期間バッファの役割を理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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