PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成26年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問10

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロジェクトマネジメントの実績報告のプロセスにおいて,スコープ,コスト,スケジュールに関して,ベースラインと実績のかい離を明確にするために使用される技法はどれか。

選択肢

  1. ア
    what-ifシナリオ分析
  2. イ
    傾向分析
  3. ウ
    差異分析
  4. エ
    モンテカルロ分析
解き方のヒントを見る

管理技法の目的と比較対象を見極める

プロジェクト管理の技法は、それぞれ何を入力として何を明らかにするために使うかが異なります。名称の印象ではなく、その技法が扱う情報と得られる結果を一つずつ思い出し、問われている目的と照らし合わせる姿勢で臨みましょう。

この問題で問われていること

確認すべき観点は一つ、各技法が「何と何を突き合わせる道具なのか」です。計画を立てる段階で使う技法、原因や傾向を分析する技法、状況を評価する技法など、用途の違いを意識して、設問が求める目的に合うかを判断してください。

視点

管理技法を学ぶときは、名前を覚えるだけでなく「その技法に投入する情報は何か」「結果として何が分かるのか」「プロジェクトのどの時点で使うのか」を組にして整理すると区別しやすくなります。似た場面で使われる技法どうしでも、比べる対象や得られる判断材料が異なることが多いため、目的と手段の対応関係を自分の言葉で説明できるかを確かめながら検討するのが有効です。

確認ポイント

  • 思い浮かぶ各技法について、何を入力として扱い、何を出力として得るのかを自分の言葉で説明できるか確認する
  • 各技法が計画づくり・分析・評価のどの用途に主に使われるのかを整理し、設問の目的と用途が一致しているか照らし合わせる
  • 名称の響きや一部の用語が似ていることだけで判断せず、比較している対象そのものが設問の求める内容と合っているかを確かめる
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

正答はウの差異分析です。ベースラインと実績を比較し、スコープ、コスト、スケジュールに生じた差を明確にする技法です。

理由

差異分析は、プロジェクトのベースラインと実績を比較し、スコープ、コスト、スケジュールなどにどのような差が生じたかを明らかにする技法です。実績報告の目的に直接合致します。

比較

what-ifシナリオ分析とモンテカルロ分析は主に仮定した条件での将来予測や不確実性の評価に用いられます。傾向分析は過去からの推移を把握する方法であり、ベースラインとの差を直接明確にする技法とは異なります。

選択肢ア

これは不正解だよ。what-ifシナリオ分析は、特定の条件を仮定した場合にプロジェクトへどのような影響が生じるかを検討する技法です。ベースラインと実績のかい離を実績報告で明確にする目的とは異なります。

選択肢イ

これは不正解だよ。傾向分析は、コストやスケジュールなどの実績値を時系列で見て、増加や減少といった推移を把握するための方法です。基準と実績の差を直接示す目的には、より適した別の技法があります。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。差異分析は、計画時に設定したベースラインと実際の実績を比較し、スコープ、コスト、スケジュールについて生じた差を明確にする技法です。実績報告の目的に合致します。

選択肢エ

これは不正解だよ。モンテカルロ分析は、確率的なばらつきを持つ条件を繰り返し試行し、納期やコストなどの結果の分布を予測する方法です。ベースラインと実績のかい離を確認する目的とは異なります。

学習のポイント

差異分析と、予測や将来シナリオを扱う分析手法を区別して覚えましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針