PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成26年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問4

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

PMBOKによれば,組織のプロセス資産を“プロセスと手順”と“企業の知識ベース”に分類したとき,“企業の知識ベース”に含まれるものはどれか。

選択肢

  1. ア
    WBSのテンプレートやリスクの評価を行う際のテンプレート
  2. イ
    各プロジェクトで作成されたパフォーマンス測定のベースラインや品質のベースラインなどのプロジェクトファイル
  3. ウ
    使用するコミュニケーション媒体やセキュリティに対する要求事項
  4. エ
    標準化された作業指示書やパフォーマンス測定基準
解き方のヒントを見る

資産の分類は要素の役割から見極める

組織のプロセス資産に関する問題では、名称の響きや見た目の似た用語に頼らないことが大切です。各構成要素が組織の中でどのような役割を果たすのかを、自分が学んだ定義に照らして一つずつ確かめてください。

この問題で問われていること

この問題で絞る観点は、各構成要素の「役割」の一つです。その要素が組織の中で何のために存在し、どのように使われ、どう更新されていくのかを考えると、どの分類に属するかを自分で判断する手がかりになります。

視点

組織のプロセス資産は、組織が蓄えている資産をまとめた概念で、内部はいくつかの分類に整理されています。分類名だけを暗記していると、似た名称の要素をどこに置くかで迷いやすくなります。まず各分類がどのような目的でまとめられているのかを教材で確認してください。そのうえで、個々の要素をその目的に照らして当てはめていくと、区別の根拠を自分の言葉で説明できるようになります。

確認ポイント

  • 各分類が何を目的としてまとめられているかを、自分の言葉で説明できるか
  • 個々の要素が組織の中で果たす役割を、名称ではなく働きから捉えているか
  • 要素の使われ方や更新のされ方と、分類の目的とを結び付けて考えているか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

企業の知識ベースには、過去のプロジェクトで作成され、将来のプロジェクトで参照・再利用できる記録や情報が含まれる。

理由

企業の知識ベースは、過去のプロジェクトで作成された記録や測定結果など、組織に蓄積されて再利用される知識を指します。したがって、各プロジェクトで作成されたパフォーマンス測定のベースラインや品質のベースラインなどのプロジェクトファイルが該当する。

比較

WBSやリスク評価のテンプレート、コミュニケーションやセキュリティの要求事項、標準化された作業指示書や測定基準は、組織として作業を進めるための標準や手順に分類される。過去の個別プロジェクトのファイルとは性質が異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。WBSのテンプレートやリスク評価用のテンプレートは、プロジェクトで作業を進める際に共通して利用する標準的なひな型である。過去の個別プロジェクトで作成された記録を蓄積した企業の知識ベースではなく、プロセスと手順に分類される。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。各プロジェクトで作成されたパフォーマンス測定のベースラインや品質のベースラインなどのプロジェクトファイルは、プロジェクト活動の結果として蓄積される情報である。将来のプロジェクトで参照・再利用できるため、企業の知識ベースに含まれる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。使用するコミュニケーション媒体やセキュリティに対する要求事項は、プロジェクトを実施する際に守るべき条件や手順に関するものである。過去のプロジェクトの成果を蓄積した知識ではなく、プロセスと手順に分類される。

選択肢エ

これは不正解だよ。標準化された作業指示書やパフォーマンス測定基準は、組織内で作業方法や評価方法を統一するための標準である。個別プロジェクトで作成されたファイルを知識として蓄積したものではないため、企業の知識ベースには該当しない。

学習のポイント

プロセスと手順、企業の知識ベースの分類基準を区別して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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