PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成26年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問3

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

PMBOKにおいて,プロジェクト憲章は,どの知識エリアのどのプロセス群で作成するか。

選択肢

  1. ア
    プロジェクトコミュニケーションマネジメントの実行プロセス群
  2. イ
    プロジェクトスコープマネジメントの計画プロセス群
  3. ウ
    プロジェクト統合マネジメントの計画プロセス群
  4. エ
    プロジェクト統合マネジメントの立上げプロセス群
解き方のヒントを見る

文書の目的と作成時点から対応を考える

PMBOKでは、文書はそれぞれ特定のプロセスのアウトプットとして位置付けられます。その文書が何を決めるためのものか、プロジェクトのどの段階で必要になるかを自分の言葉で説明できるかを軸に、知識エリアとプロセス群の組を検討しましょう。

この問題で問われていること

問われているのは用語の暗記よりも、文書の役割とプロジェクトの流れとの関係です。文書の主題がどの管理対象に属するか、そして作成・更新がどの段階の活動に当たるかという二つの軸を、別々に確かめてから組み合わせて考えることが重要です。

視点

知識エリアは『何を管理するか』という対象による区分で、プロセス群は『いつ、どのような性格の活動か』という流れによる区分です。両者は互いに独立した軸です。文書名を見たときは、名称に含まれる語の印象だけで判断しないようにしましょう。その文書を作る活動の目的を思い浮かべ、二つの軸それぞれに当てはめると整理しやすくなります。

確認ポイント

  • その文書を作る活動が、プロジェクトの何を管理するためのものかを言葉にできるか
  • その文書が必要になるのは、作業を始める前か、進めている最中か、終える段階かを考えたか
  • 名称の印象だけで決めず、知識エリアとプロセス群の両方の軸を別々に確認したか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

プロジェクト憲章は、プロジェクトを正式に認可し、目的や主要な関係者、プロジェクトマネージャーの権限などを定める文書です。その作成はプロジェクト全体を統合して開始するプロセスに位置付けられる。

理由

PMBOKでは、プロジェクト憲章の作成は、プロジェクトを正式に認可し、開始に必要な前提を整える活動として扱われる。個別のスコープやコミュニケーション計画を作る前に、プロジェクト全体を統合する観点で実施される。

比較

実行プロセス群は計画に基づいて作業を進める段階であり、計画プロセス群はスコープなどの管理方法を詳細化する段階です。プロジェクト憲章はそれらに先立つ正式な開始に関係するため、統合マネジメントとの対応を確認する。

選択肢ア

これは不正解だよ。コミュニケーションマネジメントの実行プロセス群は、計画された情報を関係者へ配布・共有するなど、プロジェクト実行中の伝達活動を扱う。プロジェクト全体を正式に認可する憲章の作成を、この知識エリアの実行段階に位置付けるのは適切ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。スコープマネジメントの計画プロセス群は、要求事項や成果物の範囲を定義・管理する方法を計画する領域である。プロジェクト憲章はスコープだけを詳細化する文書ではなく、プロジェクト全体を正式に開始するための文書なので、この組合せには該当しない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。プロジェクト統合マネジメントは関係するが、計画プロセス群は、承認された憲章を前提に、プロジェクトマネジメント計画を作成して実行方法を具体化する段階である。憲章そのものの作成を計画プロセス群とする点が、プロセスの段階と一致しない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。プロジェクト憲章は、プロジェクトの目的や概要を明確にし、組織としてプロジェクトを正式に認可する文書である。その作成は個別の計画を詳細化する前の開始活動であり、プロジェクト全体を調整するプロジェクト統合マネジメントの立上げプロセス群に位置付けられる。

学習のポイント

知識エリアとプロセス群を、成果物の役割とプロジェクトの開始段階から結び付けて覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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