PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成25年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問14

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

表はRACIチャートを用いた,あるプロジェクトの責任分担マトリックスである。設計アクティビティに対して説明責任をもつ要員は誰か。
要件定義,設計,開発,テストについて阿部から野村までのRACIを示す責任分担マトリックス。
要件定義,設計,開発,テストについて阿部から野村までのRACIを示す責任分担マトリックス。

選択肢

  1. ア
    阿部
  2. イ
    伊藤と佐藤
  3. ウ
    鈴木と田中
  4. エ
    野村
解き方のヒントを見る

判断の前提と根拠の範囲をそろえる

責任に関する判断では、示された情報と、自分が経験から補った想定を分けて考えましょう。一般的な職場の慣習をそのまま当てはめず、判断の前提が提示された条件の範囲に収まっているかを確かめることが大切です。

この問題で問われていること

検討の焦点は、判断に使う前提の範囲です。経験や普段の仕事の印象から情報を補う前に、その想定が与えられた条件に含まれるかを確認しましょう。根拠がある内容と、まだ確かめていない想定を区別して整理します。

視点

経験に照らした印象も、提示された条件とは分けて扱います。判断の根拠として使おうとしている情報が、どこから得られたものかを意識して整理しましょう。

確認ポイント

  • 判断に使う前提は、提示された条件に含まれているか
  • 普段の職場の慣習を、無意識に前提へ加えていないか
  • 条件に根拠がある内容と、自分が補った想定を区別できているか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

正解はエの野村です。RACIチャートで説明責任を表すのはA(Accountable)です。表の設計行では野村にAが付いているため、設計アクティビティに対して説明責任をもつ要員は野村です。

設計行のAを確認する

AはAccountableの略で、活動の結果に対して説明責任をもつ役割です。設計行を確認すると、阿部はR、伊藤と佐藤はI、鈴木と田中はC、野村はAです。したがって、説明責任をもつ要員は野村です。

R・A・C・Iの役割を比較する

R(Responsible)は作業を実行する責任、A(Accountable)は結果に対する説明責任を表します。C(Consulted)は相談を受けて意見や助言を提供する役割、I(Informed)は情報を受け取る役割です。本問では、設計を実行する阿部のRと、説明責任をもつ野村のAを区別することが重要です。

選択肢ア

これは不正解だよ。阿部の設計アクティビティに対する記号はRです。RはResponsibleを表し、作業を実行する責任を担います。設問が求める説明責任はAの役割なので、実行責任をもつ阿部は該当しません。

選択肢イ

これは不正解だよ。伊藤と佐藤の設計アクティビティに対する記号は、いずれもIです。IはInformedを表し、進捗や結果などの情報を受け取る役割です。情報共有の対象であることは、設問が求める説明責任をもつこととは異なります。

選択肢ウ

これは不正解だよ。鈴木と田中の設計アクティビティに対する記号は、いずれもCです。CはConsultedを表し、相談を受けて専門的な意見や助言を提供する役割です。設計について助言することは、その結果に説明責任をもつこととは異なります。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。野村の設計アクティビティに対する記号はAです。AはAccountableを表し、活動の結果に対して説明責任をもつ役割です。設計行でAが付いているのは野村なので、設問が求める要員に該当します。

学習のポイント

RACIの四つの役割を理解し、特にRの実行責任とAの説明責任を区別して表を読み取りましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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