PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成25年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問6

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

PMBOKのプロジェクトスコープマネジメントにおいて作成するプロジェクトスコープ記述書の説明のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    インプット情報として与えられるWBSやスコープベースラインを用いて,プロジェクトのスコープを記述する。
  2. イ
    プロジェクトのスコープに含まれないものは,記述の対象外である。
  3. ウ
    プロジェクトの要素成果物と,これらの要素成果物を生成するために必要な作業について記述する。
  4. エ
    プロジェクトの予算見積りやスケジュール策定をして,これらをプロジェクトの前提条件として記述する。
解き方のヒントを見る

文書の位置付けを流れで捉える

計画文書の役割を考えるときは、その文書が何を前提に作られ、次にどの作業や判断で使われるかという流れの中の位置で捉えると整理しやすくなります。名称の印象だけで内容を判断しないことが大切です。

この問題で問われていること

問われている文書ごとに、作成の元になる情報(入力)と、その文書を受けて行われる後続の活動(用途)を対で思い出せるかが焦点です。前後関係を意識すると、役割と内容の対応を自分で検証できます。

視点

プロジェクトの計画文書は単独で存在するのではなく、前段の情報を受けて作られ、後段の活動の拠り所になるという連鎖の中に置かれています。各文書について『何を受け取って作られるか』『何を記述するのか』『誰が何に使うのか』の三点を自分の言葉で説明してみると、役割の取り違えに気づきやすくなります。

確認ポイント

  • その文書は、どの情報や成果を前提として作られるものか
  • その文書の内容は、前段の情報と比べてどの程度詳しい段階のものか
  • その文書は、後続のどの活動や判断で参照されるものか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

プロジェクトスコープ記述書は、プロジェクトで作成する成果物と、その成果物を生成するために必要な作業を明確にする文書です。したがって、適切な説明はウです。

理由

プロジェクトスコープ記述書では、プロジェクトの要素成果物、成果物を生成するために必要な作業、さらにスコープの境界などを明確にします。成果物と作業を記述するという説明が、この文書の役割に合致します。

比較

WBSやスコープベースラインは記述書を作成するための入力として扱うものではなく、スコープ記述書そのものの記述対象でもありません。また、スコープ外の事項も境界を明確にするために関係し、予算やスケジュールを前提条件として設定する説明も適切ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。WBSやスコープベースラインは、プロジェクトスコープ記述書を作成する際に入力情報として与えられるものではありません。WBSは成果物や作業を階層化した構成であり、スコープベースラインはスコープ記述書などから構成される管理上の基準です。

選択肢イ

これは不正解だよ。プロジェクトのスコープに含まれない事項も、対象範囲の境界や除外事項を明確にするうえで関係します。したがって、スコープ外のものを一律に記述の対象外とする説明は、スコープ記述書の役割を正しく表していません。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。プロジェクトスコープ記述書は、プロジェクトで作成する要素成果物と、それらの要素成果物を生成するために必要な作業について記述します。成果物と作業を明確にするという説明が、文書の目的に合っています。

選択肢エ

これは不正解だよ。予算見積りやスケジュール策定は、プロジェクト計画に関係する作業ですが、それらを実施してプロジェクトの前提条件としてスコープ記述書に記載するものではありません。選択肢は文書の役割を取り違えています。

学習のポイント

スコープ記述書の記載対象と、作成時に使う情報や計画要素を区別して覚えます。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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