PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成25年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問1

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロジェクトに関わるステークホルダの説明のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    組織の内部に属しており,組織の外部にいることはない。
  2. イ
    プロジェクトに直接参加し,間接的な関与に留まることはない。
  3. ウ
    プロジェクトの成果が,自らの利益になる者と不利益になる者がいる。
  4. エ
    プロジェクトマネージャのように,個人として特定できることが必要である。
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ステークホルダを問う視点の整理

ステークホルダに関する問題では、用語の印象だけで判断せず、問題が何を基準に範囲や役割を問うているのかを最初に確かめることが大切です。本ヒントでは、その基準を自分の言葉で言い直すという一つの観点に絞って検討手順を示します。

この問題で問われていること

問われているのは、個々の用語を暗記しているかよりも、プロジェクトとの関わり方という観点で関係者をどう捉えるかという整理の仕方です。問題文が設定している条件や前提を読み落とさないことが検討の出発点になります。

視点

ステークホルダの範囲や役割は、文脈や前提によって捉え方が変わりうる概念です。検討の際は、特定の分類軸を先に決めつけず、問題が示す前提に照らして、各主体とプロジェクトの間にどのような関係が述べられているかを一つずつ確かめると整理しやすくなります。自分の知識と問題中の記述を突き合わせ、根拠をどこに置くかを意識することが重要です。

確認ポイント

  • 問題が何を基準に範囲や役割を問うているのかを、自分の言葉で言い直せているか
  • 各主体について、問題中に書かれた前提と自分の思い込みを区別して確認したか
  • 判断の根拠を、用語の印象ではなく問題中の記述に結び付けて説明できるか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

ステークホルダは、プロジェクトに関係し、影響を与える、または影響を受ける個人や組織です。組織内外や直接・間接の関与を問わず、成果が利益または不利益につながる立場も含まれる。

理由

ステークホルダには、プロジェクトの成果によって利益を得る者だけでなく、不利益を受ける者も含まれる。したがって、成果が自らの利益になる者と不利益になる者がいるという説明は、ステークホルダの特徴に合致する。

比較

ステークホルダは組織内部の関係者に限られず、外部の個人や組織も含む。また、プロジェクトへの関与は直接参加に限定されず、間接的な影響や利害関係も対象となるため、個人として特定できることも必須条件ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。ステークホルダは組織の内部に属する者だけではない。プロジェクトの成果や活動から影響を受ける顧客、取引先、行政機関、地域社会など、組織の外部にいる個人や組織も含まれるため、「組織の外部にいることはない」という限定が誤っている。

選択肢イ

これは不正解だよ。ステークホルダはプロジェクトに直接参加する者だけを指すのではない。意思決定や作業に直接加わらなくても、プロジェクトに影響を与えたり、成果や進行から影響を受けたりする者は、間接的な関与であってもステークホルダとなる。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。プロジェクトの成果は、関係者によって利益になる場合も不利益になる場合もある。ステークホルダには、成果から異なる影響を受ける複数の立場が含まれるため、利益になる者と不利益になる者がいるという説明は適切である。

選択肢エ

これは不正解だよ。ステークホルダは、プロジェクトマネージャのように個人として特定できる者に限られない。企業、顧客組織、行政機関、地域社会などの組織や集団も含まれるため、必ず個人として特定できることが必要という説明は誤りである。

学習のポイント

ステークホルダの定義と、利害関係の多様性を理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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