PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成24年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問14

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

PMBOKのリスクマネジメントでは,定性的リスク分析でリスク対応計画の優先順位を設定し,定量的リスク分析で数値によるリスクの等級付けを行う。定性的リスク分析で使用されるものはどれか。

選択肢

  1. ア
    感度分析
  2. イ
    期待金額価値分析
  3. ウ
    デシジョンツリー分析
  4. エ
    発生確率・影響度マトリックス
解き方のヒントを見る

リスク分析技法の分類の着眼点

リスク分析の技法を種類ごとに区別するときは、名称の印象で判断せず、その技法が何を材料にしてどのような形の結果を出すのかという一点に注目して、各分析の目的と照らし合わせて整理することが大切です。

この問題で問われていること

問われているのは、リスクを分析するそれぞれの種類がプロセス全体の中でどんな役割を担い、その役割を果たすために技法にどのような性質の入力と出力が求められるかを、自分の言葉で説明できるかどうかです。

視点

リスク分析では、分析の種類ごとに到達したい目的が異なります。技法を分類するときは、名前に含まれる言葉やよく一緒に語られる場面から連想するのではなく、その技法を使うために何を準備する必要があり、使った結果として何が得られるのかを具体的に思い浮かべると整理しやすくなります。得られる結果の性質が、その分析の種類が目指すものと合っているかを確かめるのが、区別の基本的な考え方です。

確認ポイント

  • 各分析の種類が、リスク管理の流れの中でどのような目的を持っているかを自分で説明できるか確認する
  • それぞれの技法を使う前に、どのような材料や情報をそろえる必要があるかを思い浮かべる
  • 技法を使った結果として得られるものの性質が、その分析の種類の目的と一致しているかを照らし合わせる
正解と解説を見る

正解

エ

解説

定性的リスク分析では、リスクの発生確率と影響度を組み合わせ、優先順位を判断する。発生確率・影響度マトリックスは、この目的に用いられる代表的な手法です。

理由

発生確率・影響度マトリックスは、各リスクの発生確率と影響度を段階評価し、その組合せから優先順位を設定する手法です。数値による厳密な期待値計算ではなく、リスクの相対的な重要度を整理するため、定性的リスク分析で使用される。

比較

感度分析、期待金額価値分析、デシジョンツリー分析はいずれも、影響の大きさや確率などを数値的に扱って評価する定量的分析の手法です。したがって、設問の定性的分析に該当するのは発生確率・影響度マトリックスです。

選択肢ア

これは不正解だよ。感度分析は、ある要因の変化がプロジェクトの結果にどの程度影響するかを数値的に調べる手法である。リスクの発生確率と影響度を組み合わせて優先順位を決める定性的分析の手法ではないため、この設問には該当しない。

選択肢イ

これは不正解だよ。期待金額価値分析は、リスクの発生確率と発生時の金額的影響を用いて期待値を算出し、選択肢を比較する手法である。金額という数値に基づく定量的分析なので、定性的分析で使う手法ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。デシジョンツリー分析は、複数の選択肢や発生事象を枝分かれさせ、各結果と確率などを用いて評価する手法である。数値による比較を行う定量的分析に当たり、定性的分析の手法ではない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。発生確率・影響度マトリックスは、各リスクの発生確率と影響度を段階的に評価し、その組合せからリスクの優先順位を判断する手法である。厳密な数値計算ではなく相対的な評価を行うため、定性的リスク分析で使用される。

学習のポイント

定性的分析と定量的分析の代表的手法を区別して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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