PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成24年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問12
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア円グラフを作成し,全体に対する部品寸法の各区間の割合を調べる。
- イ工作機械ごとに層別にして,部品寸法の分布を調べる。
- ウ散布図を作成し,部品寸法と部品数の相関を調べる。
- エ平均と範囲を計算し,部品寸法のX̄-R管理図を作成する。
解き方のヒントを見る
初動手順の順序を見極める観点
分布形状に異常が見られたとき、原因の特定や対策に進む前に何を先に確かめるべきかという順序の考え方が問われます。各手順が調査のどの段階に位置付けられるかを意識し、前提が整う前に結論へ飛躍していないかを検討しましょう。
この問題で問われていること
品質管理の調査活動は、状況を把握する、原因を推定する、処置を施すといった複数の段階から成ります。問題で扱われる各行動がどの段階に属し、初動として位置付ける理由を説明できるかに注目してください。
視点
ヒストグラムは工程の結果を集約した図であり、形状そのものが原因を直接示すわけではありません。図から読み取れる情報と、別に確かめないと分からない情報を区別して考えることが、調査手順の順序を整理する出発点になります。
確認ポイント
- 各行動が把握・推定・処置のどの段階に当たるかを、自分の言葉で分類できるか
- ある行動を最初に行った場合、その判断に必要な情報がすでにそろっていると言えるか
- 手順の順番を入れ替えたとき、調査の結論の信頼性がどう変わるかを考えたか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
ヒストグラムに山が二つある場合、異なる条件で得られたデータが混在している可能性を調べる。今回は複数台の工作機械を使っているため、機械ごとにデータを分けて寸法分布を比較するのが最初の確認として適切です。
理由
全体のヒストグラムが二峰性を示しているときは、異なる母集団が一つにまとめられている可能性がある。工作機械ごとに寸法データを層別すれば、特定の機械が異なる寸法分布を生じさせているかを確認でき、二つの山の原因を絞り込める。
比較
円グラフは各区間の割合を示すだけで、山の発生要因の切り分けには向かない。散布図も寸法と部品数の相関を調べる設問ではなく、平均と範囲による管理図の作成は、原因を調べた後の工程管理で用いる分析です。
選択肢ア
これは不正解だよ。円グラフは、全体に対する各区間の割合を示すための図であり、ヒストグラムの二つの山がどの工作機械や条件から生じたのかを分けて確認できない。原因調査の初期段階では、割合の表示よりも、データを発生条件ごとに比較することが必要である。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。複数台の工作機械で部品を製作しているため、機械ごとに寸法データを層別し、それぞれの分布を調べることで、二つの山が特定の機械によるものかを確認できる。異なる母集団の混在を切り分ける、原因調査の最初の方法として適切である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。散布図は二つの量の対応関係や相関を調べるための図である。この設問では、部品寸法と部品数の相関を調べることが目的ではなく、複数の工作機械による分布の違いを確認する必要があるため、適切な最初の方法とはいえない。
選択肢エ
これは不正解だよ。平均と範囲を用いたX̄-R管理図は、工程の状態や変動を時系列で管理するための手法である。まず二峰性の原因となる製造条件の違いを切り分ける必要があり、原因が明らかでない段階で管理図を作成する選択では目的に合わない。
学習のポイント
層別によって混在したデータの特徴を分けて確認する方法
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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