PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成24年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問8
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア図ア
- イ図イ
- ウ図ウ
- エ図エ
解き方のヒントを見る
管理図は偶然か原因かを見分ける道具
管理図は、工程のばらつきが偶然によるものか、特定の原因によるものかを区別するための道具です。判定の根拠をどこに置くかを意識し、提示された内容がその区別に照らしてどう位置づけられるかを自分で確かめましょう。
この問題で問われていること
この問題で確認すべき観点は一つ、『その点の並びが偶然だけで生じたと考えて無理がないか』という問いです。提示された状況をこの問いに当てはめ、根拠を自分の言葉で説明できるかを検討してください。
視点
管理図の考え方の土台には、工程が安定していても避けられないばらつきと、何らかの原因で生じ、見逃すべきでないばらつきを区別するという発想があります。異常かどうかを考えるときは、個別の判定規則を暗記するよりも、『工程が安定していると仮定したら、この現れ方はどの程度起こりやすいか』という確率的な見方で捉えることが大切です。この一つの問いを軸にすれば、初めて見る状況でも根拠を持って判断を組み立てられます。
確認ポイント
- 工程が安定している状態とはどのような状態かを、自分の言葉で説明できるか
- 提示された状況が偶然だけで起こる可能性を、大まかにでも見積もる姿勢で考えているか
- 判断の根拠を印象ではなく、偶然による変動との比較として説明できるか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
“7の法則”では、測定点が中心線の同じ側に7点以上連続して並ぶ場合、工程に異常な偏りがある可能性を考えて原因を調べる。図では最初の点が中心線の下側、その後の7点が上側、最後の点が再び下側にあるため、この規則に該当する。
理由
“7の法則”は、管理限界を超えたかどうかだけでなく、点が中心線の片側に連続して現れることを異常の兆候として扱う。対象の図では、最初の点は中心線より下側にあり、続く7点は中心線より上側に並び、最後の点は再び下側に戻っている。したがって、上側の7点連続が原因調査の対象となる。
比較
図アは中心線の下側と上側にまとまった点が現れるものの、中心線の片側に7点連続する並びではありません。図ウと図エは上下に交互に変動する点が多く、片側への連続した偏りを示していない。図イだけが、中心線の上側に7点連続するパターンを示している。
選択肢ア
これは不正解だよ。図アでは、最初の点は中心線付近にあり、その後に下側の点が続いたあと、上側の点がまとまって現れる。しかし、中心線の同じ側に7点連続する並びにはなっていないため、“7の法則”で原因調査を行う図とは一致しない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。図イでは、最初の点が中心線の下側にあり、その後の7点が中心線の上側に連続して並び、最後の点が再び下側にある。この上側7点連続は、“7の法則”が示す工程の系統的な偏りに該当する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。図ウでは、中心線の上側に現れる点の間に下側の点が入り、さらに後半も上下に分かれている。点が中心線の片側に7点連続して並ぶ状態ではないため、“7の法則”による原因調査の条件を満たさない。
選択肢エ
これは不正解だよ。図エでは、測定点が中心線を挟んで上側と下側へ交互に移動しており、同じ側に連続する点のまとまりが短い。したがって、中心線の片側に7点連続するという“7の法則”のパターンには当たらない。
学習のポイント
中心線の片側に続く点の数を、測定順に正確に数える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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