PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成24年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問5
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア時間外勤務を実施する。
- イ生産性を高められる開発ツールを導入する。
- ウ全体の設計が完了する前に,仕様が固まっているモジュールを開発する。
- エ要員を追加投入する。
解き方のヒントを見る
短縮策が変えている要素を見極める
スケジュール短縮に関する記述を検討するときは、名称や印象に頼らず、その対策が計画のどの要素に手を加えているのかを一つずつ特定し、自分が学んだ技法の定義と照らし合わせることが判断の軸になります。
この問題で問われていること
問われているのは技法名の暗記ではなく、具体的な状況描写から、実行された対策の本質がどの技法の考え方に当てはまるかを判断できるかどうかです。表面的な言葉の一致に惑わされない姿勢が求められます。
視点
スケジュール短縮の技法は、それぞれ『計画の何を変えることで期間を縮めるのか』という観点で定義されます。学習時は各技法について、変更の対象、適用の前提条件、引き換えに生じる影響を自分の言葉で整理しておくと、状況の描写を読んだときに対応づけやすくなります。
確認ポイント
- 描写されている対策が、計画のうち何を変更しているのかを自分の言葉で言い表せたか
- 特定した変更内容を、自分が理解している各技法の定義と一つずつ対応づけて確認したか
- 技法名や似た言葉の響きではなく、実際に行われた行為の中身に基づいて判断しているか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
ファストトラッキングは、作業の順序や依存関係を見直し、本来は順番に行う作業の一部を並行して進めることで、クリティカルパス上の工期を短縮する技法です。
理由
全体の設計が完了する前でも、仕様が固まっているモジュールは開発を開始できる。このように作業を一部重ねて進めることが、ファストトラッキングに該当する。
比較
時間外勤務、生産性の高いツール、要員追加は、作業時間や作業能力を変えることで短縮を図る施策であり、作業を並行して進めるファストトラッキングとは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。時間外勤務は、通常の勤務時間に加えて作業時間を増やすことで工期短縮を図る方法である。作業の順序を変更したり、本来別々に行う作業を並行して進めたりするファストトラッキングの説明には当たらない。
選択肢イ
これは不正解だよ。生産性を高められる開発ツールの導入は、同じ作業をより効率よく進めて所要時間を短縮する施策である。作業の開始時期を重ねて工期を短縮するファストトラッキングとは、短縮の仕組みが異なる。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。全体の設計が完了していなくても、仕様が固まっているモジュールの開発を先に始めることで、設計と開発の一部を並行して進められる。この作業の重なりによる工期短縮がファストトラッキングである。
選択肢エ
これは不正解だよ。要員を追加投入する方法は、作業に割り当てる人数を増やして処理能力を高め、工期短縮を目指す施策である。作業を並行実施して開始時期を前倒しするファストトラッキングとは異なる。
学習のポイント
工期短縮策を、作業時間短縮・生産性向上・要員追加・並行実施に分類して理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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