PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成23年度特別 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問23

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

システム化計画の立案において実施する作業で,その作業の結果を基に,後続の作業でシステム化機能を整理し,情報と処理の流れを明確にするものはどれか。

選択肢

  1. ア
    機能要件の定義
  2. イ
    業務運用手順の文書化
  3. ウ
    業務モデルの作成
  4. エ
    システム方式の設計
解き方のヒントを見る

作業を考える目的の捉え方

作業について考えるときは、名称から内容を決めつけず、与えられた条件の中で何のために扱われているかに注目しましょう。目的の捉え方をそろえると、知っている用語に引きずられずに検討できます。

この問題で問われていること

着目するのは、作業の名称ではなく、与えられた状況での目的です。自分が想像した目的と、示された条件から読み取れる目的を分け、判断の根拠がその条件に結び付いているかを確かめましょう。

視点

目的を整理する際は、どの条件を根拠にそう捉えたかを意識します。経験から補った想定はひとまず保留し、与えられた状況に照らして考えると、検討の軸を保ちやすくなります。

確認ポイント

  • 目的を捉える根拠はどの条件か
  • 経験から目的を補っていないか
  • 目的の捉え方が途中で変わっていないか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

正解はウの「業務モデルの作成」です。業務の活動や扱う情報、活動間の関係を整理した成果を基に、後続作業でシステム化する機能を整理し、情報と処理の流れを明確にできます。本問は、この基礎となる成果を作る作業を選ぶ問題です。

業務モデルが基礎となる理由

業務モデルは、対象業務の活動、関係者、扱う情報、活動間の関係などを整理して表したものです。業務の全体像を把握できるため、その成果を使ってシステム化する範囲や必要な機能を検討し、情報と処理の流れを具体化できます。この成果と後続作業の関係が、設問の記述に合致します。

ほかの作業との目的の違い

機能要件の定義は、システムに求める機能を明確にする作業です。業務運用手順の文書化は、業務を実行する具体的な手順を記述する作業です。システム方式の設計は、要求された機能を実現する技術的な構成や処理方式を決める作業です。業務モデルの作成は、業務を整理した成果を後続の機能整理に提供する点で、これらと目的が異なります。

選択肢ア

これは不正解だよ。機能要件の定義は、システムが実現すべき機能を要求事項として明確にする作業です。本問は、後続の作業でシステム化機能を整理し、情報と処理の流れを明確にする際の基礎となる成果を問うているので、機能そのものを定義するこの作業は該当しません。

選択肢イ

これは不正解だよ。業務運用手順の文書化は、業務を実施するときの具体的な操作や担当者の対応を手順として記述する作業です。運用を実行するための手引きとなる成果であり、本問が求める、後続のシステム化機能の整理や情報と処理の流れの明確化に用いる基礎資料を作る作業とは目的が異なります。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。業務モデルの作成は、対象となる業務の活動や関係者、扱う情報、活動間の関係などを整理して表す作業です。その成果を基に、どの業務をシステム化するかを検討し、必要な機能や情報と処理の流れを具体化できます。したがって、本問が求める後続作業の基礎を作る作業に該当します。

選択肢エ

これは不正解だよ。システム方式の設計は、要求された機能を実現するために、ハードウェアやソフトウェアの構成、処理方式などを検討する作業です。機能を技術的にどう実現するかを決めることが中心であり、本問が求める、後続の作業でシステム化機能や情報と処理の流れを整理するための基礎を作る作業とは異なります。

学習のポイント

各作業の目的と成果を区別し、業務の整理からシステム化機能の具体化へつながる関係を理解しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度特別 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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