PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成23年度特別 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問22

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

IT投資案件において,投資効果をPBP(Pay Back Period)で評価する。投資額が500のとき,期待できるキャッシュインの四つのシナリオa〜dのうち,最も投資効率が良いものはどれか。
シナリオaからdについて,1年目から5年目までのキャッシュインを示す四つの表。
シナリオaからdについて,1年目から5年目までのキャッシュインを示す四つの表。

選択肢

  1. ア
    a
  2. イ
    b
  3. ウ
    c
  4. エ
    d
解き方のヒントを見る

回収期間比較は前提を揃えて

回収期間でシナリオを比べるときは、各シナリオで何を投資額とし、何を毎期の効果として数えているかを同じ基準にそろえることが出発点です。基準が食い違ったままでは、比べた結果の意味が変わってしまいます。

この問題で問われていること

この種の問題で大切なのは、シナリオ間で比較の土台が一致しているかを見抜くことです。投資と効果の範囲、期間の区切り方、単位などが各シナリオで同じ意味で扱われているかに注目して読み進めてください。

視点

回収期間は、投資がいつ取り戻せるかという時間の観点で案を比べる指標です。指標の値そのものより、その値の元になる数字が何を表しているかを各シナリオで確認すると、比較の筋道を立てやすくなります。

確認ポイント

  • 各シナリオで投資額として扱われている範囲が同じ基準になっているか
  • 毎期の効果の数え方や期間の区切りがシナリオ間で一致しているか
  • 単位や時点の表し方が異なる場合に、そろえてから比べているか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

PBPは投資額500をキャッシュインで回収するまでの期間で評価する。各シナリオを累積すると、dは2年目で500を回収でき、他のシナリオより短い。したがって最も投資効率が良いのはdです。

理由

投資額500を回収するまでの期間を求める。dは1年目に300、2年目に200なので、累積キャッシュインは300+200=500となる。したがって、PBPは2年です。

比較

aは4年目まで、bは3年目まで、cは4年目までに投資額500へ達する。回収完了が2年目となるdが、最も短いPBPとなり、投資効率が最も良い。

選択肢ア

これは不正解だよ。aは1〜4年目のキャッシュインを累積すると100+150+200+250=700となる。3年目終了時点では450で不足し、4年目の途中で回収するため、投資額500のPBPは2年より長くなる。

選択肢イ

これは不正解だよ。bは1年目から累積すると100、300、600となる。投資額500は3年目に回収されるが、2年目終了時点では300にとどまるため、PBPは2年を超え、dより回収が遅い。

選択肢ウ

これは不正解だよ。cの累積キャッシュインは200、350、450、600となる。3年目終了時点で450と投資額500に届かず、4年目の途中で回収するため、2年目で回収できるdよりPBPが長い。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。dは1年目の300に2年目の200を加えると、累積キャッシュインが300+200=500となる。投資額500を2年で回収でき、a、b、cよりPBPが短いため、最も投資効率が良い。

学習のポイント

PBPではキャッシュインの総額だけでなく、回収時期の早さを累積額で比較する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度特別 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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