PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成23年度特別 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問9

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

A社では,昨年まではX,Y,Zの3種類の商品を販売していたが,今年は商品体系を変更してP,Q,R,Sの4種類の商品を販売している。P,Q,R,Sそれぞれの購入顧客数と,その顧客数の内訳として昨年までX,Y,Zのそれぞれを購入していた購入顧客数を表示するために作成するグラフとして,最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    層グラフ
  2. イ
    積上げ棒グラフ
  3. ウ
    二重円グラフ
  4. エ
    レーダチャート
解き方のヒントを見る

グラフ選択は伝えたい関係から考える

グラフの種類を考える前に、そのデータから読み手に何を読み取ってほしいのかを言葉で整理することが大切です。データの項目と目的を結び付けてから、各グラフが得意とする表現と照らし合わせる姿勢で検討しましょう。

この問題で問われていること

この問題で確認したいのは、示したい内容が「何と何の関係」なのかを見極める力です。数値そのものの大小だけでなく、読み手が比較・把握したい観点を一文で言い表せるかどうかを、判断の軸として意識してください。

視点

同じデータでも、どの側面を強調するかによって伝わる印象は変わります。検討の際は、まず扱うデータがどのような項目や単位で構成されているかを確認し、次に作成者がそのグラフで何を伝えたいのかを整理します。そのうえで、候補となる表現がその目的を素直に読み取らせる形になっているかを考えます。見た目の分かりやすさや慣れだけで決めず、目的との対応を根拠にすることが重要です。

確認ポイント

  • 読み手に伝えたい内容を、自分の言葉で一文にまとめられるか確認する
  • データを構成する項目や単位を整理し、何を比べたいのかを明確にする
  • 検討している表現で、その目的が無理なく読み取れるかを自問する
正解と解説を見る

正解

イ

解説

P、Q、R、Sの商品ごとの購入顧客数という合計と、その顧客が昨年どの商品を購入していたかという内訳を同時に示すには、合計と構成要素を一つの棒で表せる形式が適しています。

理由

積上げ棒グラフは、棒全体の高さでP、Q、R、Sそれぞれの購入顧客数を比較でき、棒を分割した各部分でX、Y、Zを購入していた顧客数の内訳を表せます。したがって、設問の二つの情報を同時に確認できます。

比較

層グラフも構成を表せますが、時系列推移や連続的な変化の把握に向く表現です。二重円グラフは二つの円の対応関係を読み取りにくく、レーダチャートは複数項目の形状比較が中心で、合計と内訳の数量表示には適しません。

選択肢ア

これは不正解だよ。層グラフは複数系列の変化や構成の推移を面の重なりで示すのに向く形式です。この設問では、P、Q、R、Sごとの合計顧客数と、X、Y、Z別の内訳を商品単位で明確に比較する必要があり、棒の長さと区分を直接読める形式の方が適切です。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。積上げ棒グラフなら、P、Q、R、Sそれぞれの棒全体の高さから購入顧客数を比較でき、棒を構成する各部分から、昨年までX、Y、Zを購入していた顧客数の内訳も確認できます。合計と内訳を一つのグラフで表せるため、設問の目的に最も合います。

選択肢ウ

これは不正解だよ。二重円グラフは二つの円で異なる集計結果を示す方法ですが、P、Q、R、Sの四商品それぞれについて、合計顧客数とX、Y、Zの内訳を対応させて比較するには構造が複雑になります。各商品の合計と内訳を同時に読み取る用途には適しません。

選択肢エ

これは不正解だよ。レーダチャートは複数の評価項目を軸に配置し、項目間の大小や形状の違いを比較するグラフです。P、Q、R、Sの購入顧客数を、X、Y、Zの内訳に分けて合計とともに表す目的では、数量の積み上げ関係が分かりにくくなります。

学習のポイント

合計値と内訳を同時に比較するグラフの選び方を学びます。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度特別 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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