PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成23年度特別 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問5
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア工程管理上の重要ポイントの把握に適しており,個人の進捗管理などに用いられる。
- イ個々の作業の順序関係,所要日数,余裕日数などが把握できる。
- ウ作業開始と作業終了の予定と実績や,仕掛かり中の作業などが把握できる。
- エ作業の出来高の時間的な推移を表現するのに適しており,費用管理と進捗管理が同時に行える。
解き方のヒントを見る
図表が表す情報の軸を見極める
工程管理に使われる図表は、それぞれ何を目に見える形にするために作られたかが異なります。名称の印象で判断せず、その図表が主に表現しようとしている情報は何か、という一つの観点に絞って整理すると区別しやすくなります。
この問題で問われていること
問われているのは、個々の図表の名前を覚えているかではなく、その図表を使うと何が読み取れ、何が読み取りにくいのかという表現の目的の違いを、問題の内容と結び付けて判断できるかどうかです。
視点
工程管理の図表は、同じ計画を扱っていても、どの情報を中心に据えるかによって形が変わります。ある情報を見やすくする工夫は、別の情報を省くことと引き換えになりがちです。図表を区別するときは、見た目や名称ではなく、その図表が見る人に何を判断させるために作られたのかという目的に立ち返って考えることが大切です。
確認ポイント
- それぞれの図表について、見た人が最初に知りたいことは何かを自分の言葉で説明できるか確認する
- その図表で読み取りやすい情報と、読み取りにくい情報を分けて考えたか確認する
- 問題中の内容が図表の主な目的と一致しているかを確かめ、名称の響きだけで判断していないか見直す
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
ガントチャートは、作業を時間軸に沿った棒などで表し、各作業の開始・終了時点や予定と実績の差、作業の進行状況を把握しやすい工程管理図表です。
理由
ガントチャートでは、縦軸に作業、横軸に時間を置き、作業期間を表示する。そのため、作業開始・終了の予定と実績、現在進行中の作業を視覚的に確認しやすい。
比較
作業の順序関係や余裕日数の分析はネットワーク図が得意であり、重要ポイントの把握はマイルストーンチャート、出来高の時間的推移や費用との関係は出来高曲線などが適している。
選択肢ア
これは不正解だよ。重要ポイントを示したり、個人単位の進捗を管理したりする説明は、ガントチャートの中心的な特徴ではない。ガントチャートは、作業を時間軸上に配置して期間や進捗を確認するために用いられる。
選択肢イ
これは不正解だよ。個々の作業の順序関係、所要日数、余裕日数を体系的に把握するのは、作業をネットワークで表すPERTやCPMの特徴である。ガントチャートは作業期間の時系列表示を主目的とする。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。ガントチャートは、作業を時間軸上に配置して、開始と終了の予定、実績、現在仕掛かり中の作業などを視覚的に把握できる。工程の進み具合を日程と対応付けて確認しやすい点が特徴である。
選択肢エ
これは不正解だよ。作業の出来高が時間とともにどう推移するかを表し、費用管理と進捗管理を関連付ける説明は、出来高曲線やEVMに近い。ガントチャートは出来高や費用の推移を主に表す図表ではない。
学習のポイント
ガントチャートと、PERT・CPMや出来高曲線の用途を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度特別 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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