PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成22年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問25

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

OECDの“プライバシー保護ガイドライン”の原則を適切に説明したものはどれか。

選択肢

  1. ア
    “公開の原則”は,組織体が講じている個人データの安全管理策の内容を公開することを要求している。
  2. イ
    “責任の原則”は,組織体のすべての要員が個人データの保護に関して責任を負うことを要求している。
  3. ウ
    “データ内容の原則”は,収集した個人データを利用目的に必要な限度で正確,完全,最新の状態に保つことを要求している。
  4. エ
    “利用制限の原則”は,個人データを収集する際,本人に収集目的を通知する,又は同意を得ることを要求している。
解き方のヒントを見る

記述の前提となる範囲を確かめる

この分野を学ぶときは、記述がどの範囲を前提としているかに着目しましょう。身近な事例から受ける印象だけで意味を広げず、明示された範囲と自分が補った前提を分けて整理することが大切です。

この問題で問われていること

検討の焦点は、扱われている内容の範囲を、書かれている情報だけから捉えることです。自分の経験や連想で範囲を補っていないかを確かめ、明示された部分に立ち戻りながら、理解の土台を整えましょう。

視点

扱う範囲を捉える際は、明示された情報と、読み手が想定した情報を分けて考えます。この区別を保つと、用語の印象に引かれて内容の範囲を広げてしまうことを防ぎやすくなります。

確認ポイント

  • 扱う範囲を、明示された情報から捉えているか
  • 経験や連想で、その範囲を補っていないか
  • 整理した範囲を、示された情報に照らし直したか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

正解はウです。データ内容の原則は、個人データが利用目的に関連し、その目的に必要な範囲で正確、完全、最新であることを求めます。ウの説明はこの要求と一致しています。

理由

データ内容の原則では、利用目的との関連性と、その目的に必要な範囲でのデータの正確性、完全性、最新性が求められます。ウは、収集した個人データを利用目的に必要な限度で正確、完全、最新の状態に保つと説明しているので、適切です。

比較

公開の原則は、個人データの取扱いに関する方針や実務の公開、データ管理者の特定などを求めるもので、安全管理策の内容の公開は要求していません。責任の原則で責任を負う主体はデータ管理者です。また、本人の認知や同意のもとでの収集は収集制限の原則、収集目的の明確化は目的明確化の原則に対応します。利用制限の原則は、本人の同意がある場合又は法令による場合を除き、明確化した目的以外に個人データを利用しないことを求めます。

選択肢ア

これは不正解だよ。公開の原則は、個人データの取扱いに関する方針や実務を公開し、データ管理者を特定できるようにすることを求めます。選択肢にある安全管理策の内容の公開は要求していません。安全管理策を講じて個人データを保護することは、安全保護の原則に対応します。

選択肢イ

これは不正解だよ。責任の原則で責任を負う主体は、個人データの取扱いを管理するデータ管理者です。データ管理者には、各原則を実施するための措置に責任を負うことが求められます。選択肢のように、組織体のすべての要員が責任を負うことを要求する原則ではありません。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。データ内容の原則は、個人データが利用目的に関連しており、その目的に必要な範囲で正確、完全、最新であることを求めます。選択肢は、収集した個人データを利用目的に必要な限度で適切な状態に保つと述べており、この原則の内容と一致しています。

選択肢エ

これは不正解だよ。選択肢にある収集時の本人の認知や同意は収集制限の原則に、収集目的を明らかにすることは目的明確化の原則に対応します。利用制限の原則は、本人の同意がある場合又は法令による場合を除き、明確化した目的以外に個人データを利用しないことを求めます。

学習のポイント

各原則の対象と要求内容を対応付け、収集時の要求と収集後の利用に関する要求を区別しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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