PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成22年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問23
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- アシステム化計画フェーズから導入・受入支援フェーズまで
- イ要件定義フェーズから導入・受入支援フェーズまで
- ウ要件定義フェーズからシステム結合フェーズまで
- エシステム内部設計フェーズからシステム結合フェーズまで
解き方のヒントを見る
判断の前提をそろえて考える
情報システム開発の契約を考える際は、判断の前提がそろっているかに注目しましょう。印象や経験から条件を補わず、示された条件と自分が置いた仮定を区別して、検討の土台を整理することが大切です。
この問題で問われていること
検討の焦点は、判断に使う前提が与えられた条件に基づいているかという一点です。知っている事例をそのまま当てはめず、どこまでが明示された条件で、どこからが自分の仮定なのかを意識して考えてみましょう。
視点
前提とは、考えを進める出発点になる条件です。与えられた条件と、理解を助けるために自分が補った仮定を分けて整理すると、何に基づいて判断しようとしているのかを確かめやすくなります。
確認ポイント
- 判断の前提として使っている条件を確認したか
- 示された条件と自分が補った仮定を区別したか
- 過去に知った事例の条件を無意識に持ち込んでいないか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
正解はエです。モデル契約では、仕様に基づく成果物の完成を求めるシステム内部設計からシステム結合までに請負型を推奨します。図は各選択肢の範囲を示しており、推奨範囲そのものを示しているわけではありません。
請負型を推奨する理由
システム内部設計、ソフトウェア設計・プログラミング・ソフトウェアテスト、システム結合では、確定した仕様に基づいてベンダが設計・実装・検証を進めます。成果物の完成を契約上の責任として定めやすいため、モデル契約では請負型を推奨します。この工程範囲に該当するのがエです。
準委任型との比較
システム化計画、要件定義、導入・受入支援では、ユーザの判断や協力を伴う業務の遂行が中心となるため、準委任型が推奨されます。システム外部設計とシステムテストはユーザの関与や確認が大きく、役割分担などに応じて準委任型か請負型かを選択する工程です。そのため、請負型を推奨する一連の範囲は内部設計からシステム結合までとなります。
選択肢ア
これは不正解だよ。システム化計画フェーズから導入・受入支援フェーズまでという範囲には、準委任型が推奨されるシステム化計画、要件定義、導入・受入支援も含まれます。これらはユーザの判断や協力を伴う業務であり、全範囲を請負型の推奨対象にはできません。
選択肢イ
これは不正解だよ。要件定義フェーズから導入・受入支援フェーズまでには、準委任型が推奨される要件定義と導入・受入支援が含まれます。また、システム外部設計とシステムテストは契約類型を選択する工程なので、この範囲全体を請負型の推奨対象とするのは不適切です。
選択肢ウ
これは不正解だよ。要件定義フェーズからシステム結合フェーズまでという範囲には、準委任型が推奨される要件定義が含まれます。さらに、システム外部設計はユーザの関与や確認が大きく、準委任型か請負型かを選択する工程です。終了点は合っていますが、開始点が早すぎます。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。システム内部設計フェーズからシステム結合フェーズまでは、確定した仕様に基づく成果物の完成をベンダに求めるため、請負型が推奨されます。前後のシステム外部設計とシステムテストは、ユーザの関与や確認が大きく、準委任型か請負型かを選択する工程です。
学習のポイント
成果物の完成を求める請負型と、業務の適切な遂行を求める準委任型を、工程の性質と結び付けて理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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