PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成22年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問5
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アアローダイアグラムを用いて,各作業の余裕日数を算出する手法である。
- イクリティカルエラーが発生した場合の,その原因究明から修復までの一連の手順を事前に決めておく手法である。
- ウクリティカルパス上にない作業が遅延し,クリティカルパスが変わるときの変更手法である。
- エ作業の依存関係と資源の依存関係の両方を考慮して,資源の競合が起きないようにスケジュールを管理する手法である。
解き方のヒントを見る
手法の目的に着目して区別する
スケジュール管理の手法は名称が似ていても、何を解決するために使うのかが異なります。各手法がどのような課題に対処し、何を対象に働きかけるのかという目的の観点に一つ絞って整理すると、他の手法との違いを落ち着いて見極めやすくなります。
この問題で問われていること
問われているのは、ある手法を他と区別する決め手です。手順の細部や用語の響きではなく、その手法を適用する目的、つまり計画のどの課題を解消しようとしているのかを自分の言葉で説明できるかを確かめながら検討してください。
視点
スケジュール管理の手法は、使う場面や狙いが手法ごとに異なります。学習するときは、その手法が何を手がかりにして、何を明らかにしようとするのか、あるいは何を変えようとするのかを一文で言えるように整理しておきましょう。そうすると、名称や手順が似た手法同士でも混同しにくくなります。
確認ポイント
- その手法が解決しようとしている課題を一文で言えるか
- その手法が働きかける対象(何を扱い、何を変えるのか)を意識できているか
- 目的が似た別の手法と比べて、狙いの違いを自分の言葉で説明できるか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
クリティカルチェーン法は、作業の依存関係に加えて、限られた人員や設備などの資源依存関係も考慮し、資源競合を避けるように工程を管理する手法です。
理由
クリティカルチェーン法では、作業の前後関係だけでなく、同じ資源を使う作業が同時に実施できるかも考慮する。そのため、資源競合を避けるスケジュール管理が中心となる。
比較
アは余裕日数の算出、イは障害発生時の対応手順、ウはクリティカルパス変更時の対応を説明しており、いずれもクリティカルチェーン法そのものの説明ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。アローダイアグラムを用いて作業の余裕日数を算出する説明は、作業の順序関係や余裕を分析する手法に関するものである。資源の依存関係を考慮して資源競合を避けるという、クリティカルチェーン法の中心的な特徴を示していない。
選択肢イ
これは不正解だよ。クリティカルエラーが発生した場合の原因究明から修復までの手順を事前に定める説明は、障害対応や問題管理に関するものである。工程上の作業依存関係と資源制約を調整するスケジュール管理の説明にはなっていない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。クリティカルパス上にない作業の遅延によってクリティカルパスが変化する場合の変更手法は、工程の変動や進捗への対応を述べたものである。資源の競合を避けるためにスケジュールを管理する手法の定義とは異なる。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。クリティカルチェーン法は、作業の依存関係だけでなく、人員や設備などの資源の依存関係も考慮する。資源を同時に使用できない作業の競合を避けるようにスケジュールを管理するため、この説明が手法の特徴と一致している。
学習のポイント
クリティカルパス法との違いとして、資源制約を含めて工程を捉える点を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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