PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成21年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問19

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ITサービスマネジメントを導入する際の手順はどれか。 a 継続的改善方法の検討 b 現状の把握 c ビジョンの明確化 d 目標達成状況の把握方法の検討 e 目標達成方法の検討 f 目標の設定

選択肢

  1. ア
    b→c→e→f→d→a
  2. イ
    b→f→c→a→d→e
  3. ウ
    c→b→f→e→d→a
  4. エ
    c→f→b→a→d→e
解き方のヒントを見る

作業間の前提と成果物の依存関係

手順の順序を考えるときは、各作業が何を前提として必要とし、何を成果として後続へ渡すのかという依存関係に注目します。ある作業の結果がなければ着手できない作業はどれかを見極めることが、整理の軸になります。

この問題で問われていること

問われているのは個々の作業内容の知識そのものより、作業同士の前後関係です。それぞれの作業について、開始するために既に決まっていなければならない事柄と、その作業で新たに確定する事柄を対応づけて考えてください。

視点

導入や改善の作業手順は、ある作業の成果がほかの作業の前提になるという関係でつながっています。作業名の印象や一般的な語感で並べるのではなく、作業ごとに「着手するのに必要なもの」と「完了すると生まれるもの」を書き出し、両者を結び付けると前後関係が浮かび上がります。どの作業の成果を別の作業が前提にしているかを線で結ぶように整理すると、矛盾のない並びかどうかを自分で検証できます。

確認ポイント

  • 各作業について、着手する時点で既に決まっていなければならない事柄を言葉にできるか
  • 各作業について、完了したときに新たに確定し後続へ引き渡される事柄を言葉にできるか
  • 自分が考えた並びで、どの作業も前提となる成果が揃ってから始まる形になっているかを一つずつ確かめたか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

ITサービスマネジメントの導入は、ビジョンを明確にし、現状を把握して目標を設定する。その後、目標達成方法と達成状況の把握方法を検討し、最後に継続的改善方法を検討する。したがって正答はウです。

理由

最初にビジョンを明確化して導入の方向性を定め、次に現状を把握する。その情報を踏まえて目標を設定し、目標達成方法を検討する。さらに、達成状況を把握する方法を決め、最後に継続的改善方法を検討する。

比較

正しい順序は、cのビジョンの明確化、bの現状の把握、fの目標の設定、eの目標達成方法の検討、dの目標達成状況の把握方法の検討、aの継続的改善方法の検討です。これは選択肢ウと一致する。

選択肢ア

これは不正解だよ。bの現状の把握から始めているが、導入の方向性を定めるcのビジョンの明確化が先に必要である。また、eの目標達成方法を検討してからfの目標を設定しており、目標を定めてから達成方法を考える順序にもなっていない。

選択肢イ

これは不正解だよ。bの現状の把握の後にfの目標設定を置いている点は流れに沿うが、その前にcのビジョンの明確化が必要である。さらに、aの継続的改善方法をdの評価方法やeの達成方法より先に置いており、導入手順の順序が適切ではない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。cでビジョンを明確にし、bで現状を把握した後、fで目標を設定する。そのうえでeの目標達成方法、dの達成状況の把握方法を検討し、最後にaの継続的改善方法を検討するため、導入手順として整合している。

選択肢エ

これは不正解だよ。cのビジョンの明確化に続いてfの目標を設定しているが、目標を設定する前に現状を把握するbの工程が必要である。また、aの継続的改善方法をdの達成状況の把握方法やeの達成方法より先に置いており、評価と改善の順序も逆になっている。

学習のポイント

導入手順は、方向性、現状、目標、実施、評価、改善の順に整理して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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