PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成21年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア残業時間の減少率
- イ販売単価下落の防止率
- ウ不良在庫の減少率
- エ優良顧客数の増加率
解き方のヒントを見る
改善目的と指標の対応を確かめる
業務改善の効果を測る指標を検討するときは、まず改善の取組みが何を変えようとしているのかを言葉にし、その変化が指標の値にどう表れるのかを自分で結び付けて考えることが大切です。名称の印象だけで判断しないようにしましょう。
この問題で問われていること
問われているのは、ある取組みによって得られる成果を、どの測定値で確認するのが妥当かという判断です。測定値が何を対象とし、どの範囲の状態を反映しているのかを、取組みの狙いと照らし合わせる力が問われています。
視点
効果測定の指標は、それぞれ特定の対象や範囲の状態を数値で表すために使われます。指標の名前が似ていても、何を数えているのか、どの期間や範囲を見ているのかによって意味は変わります。取組みの狙いを具体的な状態の変化として言い表し、その変化を直接反映する測定対象はどれかを考えると、判断の筋道を立てやすくなります。
確認ポイント
- 取組みが変えようとしている状態を、自分の言葉で具体的に説明できるか
- それぞれの指標が何を対象とし、どの範囲の状態を表しているのかを把握できているか
- 取組みの狙いと指標の測定対象が、互いに直接結び付いているかを確かめたか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
サプライチェーンマネジメントは、調達・生産・物流・販売を連携させ、需要に応じた供給と在庫の適正化を実現する考え方です。不良在庫の減少率は、その改善効果を直接評価できる。
理由
不良在庫とは、需要の低下や仕様変更などによって売れ残り、保管や処分の負担となる在庫です。その減少率は、需要予測や調達、生産、販売の連携が改善し、在庫が適正化されたかを測る指標になる。
比較
残業時間、販売単価、優良顧客数は、個別部門の業務状況や販売成果を示す指標です。サプライチェーン全体の在庫効率を直接表す指標としては、不良在庫の減少率が最も適切です。
選択肢ア
これは不正解だよ。残業時間の減少率は、作業量や業務手順、要員配置などの労務面の改善を示す指標である。サプライチェーン全体で需要と供給を調整し、在庫を適正化できたかを直接評価する指標とはいえない。
選択肢イ
これは不正解だよ。販売単価下落の防止率は、価格競争や販売政策など、売価を維持する面の成果を示す指標である。調達から物流、販売までの連携によって在庫を適正化できたかを測る指標ではない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。不良在庫の減少率は、需要に対して過剰となった在庫や売れ残りがどれだけ減ったかを示す。調達、生産、物流、販売の連携によって在庫を適正化するという、サプライチェーンマネジメントの改善効果を直接評価できる。
選択肢エ
これは不正解だよ。優良顧客数の増加率は、顧客獲得や顧客維持、販売活動の成果を示す指標である。顧客面の成果を把握することはできるが、供給網全体の流れや在庫の適正化を直接測る指標ではない。
学習のポイント
供給網全体の効率化と在庫適正化を評価する指標の考え方を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針