PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成21年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問14

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ハードウェアの保守点検及び修理作業を実施するときに,運用管理者が実施すべき,事前又は事後の確認に関する説明のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    システムが自動的に回復処置を行った障害については,障害前後のエラーログが残っているので,障害原因や対応処置の報告ではなく,ログの分析結果を確認する。
  2. イ
    定期保守時の点検項目は事前に分かっているので,事前と事後の確認は省略できるが,作業の開始と終了については,保守作業者に確認する。
  3. ウ
    予防保守を遠隔保守方式で行う場合,遠隔地のシステムへの影響は出ないので,作業内容などの事前確認は行わず,事後に作業実施結果を確認する。
  4. エ
    臨時保守の場合,事前に保守作業者が障害の発生状況を確認したことを確認し,事後に障害原因や作業実施結果を確認する。
解き方のヒントを見る

保守作業の前後で確認する目的を整理

運用管理者の確認事項は、作業がサービスや業務に与える影響を管理するために行われます。個々の確認が何を守るためのものか、そしてそれを行うのに適した時点はいつかを結び付けて考えることが、この分野を学ぶ際の基本的な視点です。

この問題で問われていること

確認事項の一つひとつについて、それが作業に着手する前に意味を持つのか、作業を終えた後に意味を持つのかを考えます。時点を取り違えると確認の目的が果たせなくなるため、目的と時点の対応関係に着目してください。

視点

保守作業に伴う確認は、作業そのものの手順とは別に、運用を管理する立場から行われるものです。確認には「作業に入る前の状態を把握し、備える」ことを目的とするものと、「作業が終わった後の状態を見届ける」ことを目的とするものがあります。同じような言葉で表される確認でも、どの時点で行うかによって役割が変わる点を意識して整理すると理解しやすくなります。

確認ポイント

  • その確認は、何が起きることを防ぐため、または何を確かめるために行うものかを言葉にできるか
  • その目的は、作業前と作業後のどちらの時点で確認して初めて果たされるものかを考えたか
  • 時点を入れ替えて考えた場合に、確認の意味が失われたり不自然になったりしないかを見直したか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

保守作業では、作業の種類や実施方法にかかわらず、対象システムの状況、作業内容、障害原因、実施結果を適切な時点で確認する必要がある。特に臨時保守では、障害状況の把握と、作業後の原因・結果の確認が重要です。

理由

運用管理者は、保守作業による影響を把握し、作業が適切に行われたかを確認する必要がある。障害が自動回復した場合でも、原因や対応処置の報告を不要とすることはできない。

比較

定期保守でも事前・事後の確認を省略できず、遠隔保守でも対象システムへの影響を考慮した事前確認が必要です。臨時保守では、障害発生状況の確認と、事後の原因・実施結果の確認を行う。

選択肢ア

これは不正解だよ。自動的に回復した障害であっても、障害原因や実施した対応処置を確認し、必要な報告を行う必要がある。ログの分析結果だけを確認し、原因や対応処置の報告を不要とする点が不適切である。

選択肢イ

これは不正解だよ。定期保守で点検項目が事前に分かっていても、作業前の対象や影響の確認、作業後の結果確認は必要である。作業の開始と終了だけを確認し、事前と事後の確認を省略できるとする点が誤りである。

選択肢ウ

これは不正解だよ。遠隔保守であっても、遠隔地のシステムに影響を及ぼす可能性があるため、作業内容などの事前確認が必要である。影響は出ないと断定して事前確認を行わない点が不適切である。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。臨時保守では、作業前に保守作業者が障害の発生状況を確認したことを確認し、作業後には障害原因と作業実施結果を確認する。このように事前と事後の確認を適切に行っている。

学習のポイント

保守形態ごとの事前確認と事後確認の目的を区別して理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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