PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成21年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問13

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

システムの分析・設計に用いられる状態遷移図の特徴はどれか。

選択肢

  1. ア
    システムの現在の状態と発生する事象及び次の状態の関係が簡潔に記述可能
  2. イ
    システムの状態遷移に要する処理時間が分析可能
  3. ウ
    発生した事象の時間的関係が分析可能
  4. エ
    モジュールの制御構造が簡潔に記述可能
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図式手法は表現対象で見分けよう

システム分析・設計の図式手法は、それぞれ何を表現するために作られたかが異なります。記号の形や名称の印象で判断せず、その図が主に何を描き出す道具なのかという一点に注目して、問われている内容との対応を落ち着いて確かめましょう。

この問題で問われていること

この問題で確認したい観点は一つ、各図式手法が「何を表現の中心に据えているか」です。名称を覚えているかではなく、その手法を使うと分析・設計のどの側面が見えるようになるのかを自分の言葉で説明できるかを意識して取り組んでください。

視点

図式手法は、対象となるシステムを特定の切り口で抽象化したモデルです。どの手法も、ある側面を強調して描く代わりに、それ以外の側面は意図的に省いています。そのため手法を区別するときは、見た目や名称の響きではなく、「この図を描くと何が明らかになり、何は描かれないのか」という表現対象の違いに立ち返ると整理しやすくなります。

確認ポイント

  • 自分が知っている各図式手法について、その図で主に何を表現しようとしているのかを一言で説明できるか確かめる
  • 問われている内容が、その手法の表現対象と本当に対応しているか、名称や記号の印象だけで判断していないか見直す
  • その図では表現しない(省いている)側面は何かを考え、説明と手法の組合せに食い違いがないか確認する
正解と解説を見る

正解

ア

解説

状態遷移図は、システムの現在の状態に対して事象が発生したとき、どの状態へ移るかという関係を表現する図です。したがって、状態・事象・次の状態の関係を簡潔に記述できるアが適切です。

理由

状態遷移図では、システムの状態を頂点や節点などで表し、状態を変化させる事象や条件と、遷移後の状態との関係を示します。設問のアはこの基本的な特徴を正しく述べています。

比較

状態遷移図は状態の変化とその条件を表すもので、遷移に要する処理時間や事象同士の時間的関係を直接分析する図ではありません。また、モジュールの制御構造を表すものでもありません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。状態遷移図は、システムの現在の状態、状態を変化させる発生事象、事象の後に移る次の状態の関係を表す図です。この選択肢は、その基本的な表現内容を正しく説明しています。

選択肢イ

これは不正解だよ。状態遷移図で表現できるのは、状態と事象による状態の変化の関係です。状態遷移に要する処理時間を分析することが、状態遷移図の特徴として示されているわけではありません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。状態遷移図は、事象が発生したときの状態の変化を表しますが、発生した事象同士の時間的関係を分析する図ではありません。時間の順序や経過を主な対象とする説明になっています。

選択肢エ

これは不正解だよ。状態遷移図が扱うのは、システムの状態と事象による遷移の関係です。モジュールの制御構造を簡潔に記述することは、状態遷移図の特徴ではなく、別の設計表現に関する説明です。

学習のポイント

状態遷移図が表す情報と、時間分析やモジュール構造との違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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