PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成21年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問15
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アRAD モデル
- イウォータフォールモデル
- ウスパイラルモデル
- エプロトタイピングモデル
解き方のヒントを見る
開発モデルの本質的な違いを見極める
ソフトウェア開発プロセスモデルを区別するときは、ある記述がそのモデル固有の本質的な性質なのか、複数のモデルに共通しうる一般的な性質なのかを見分けることが大切です。この一つの観点に絞って検討しましょう。
この問題で問われていること
問われているのは用語の暗記よりも、各モデルを他と分ける決定的な考え方を理解しているかどうかです。記述の中で、そのモデルでなければ成り立たない要素がどこにあるかに注目して検討してください。
視点
開発プロセスモデルは、それぞれ特定の課題に対処するために考案されています。そのため、各モデルには成立の前提となる中心的な考え方があります。一方で、品質の確保や利用者との合意形成のように、どのモデルでも多かれ少なかれ意識される一般的な性質もあります。記述を読むときは、その内容が中心的な考え方から直接導かれるものなのか、どのモデルにも当てはまりうるものなのかを分けて考えると、区別の根拠がはっきりします。
確認ポイント
- 記述の中に、特定のモデルでなければ成り立たない要素が含まれているかを確認する
- その要素が、モデル名や用語の響きからの連想ではなく、モデルの成り立ちに基づいて説明できるかを確かめる
- 記述の一部だけが合っていて、残りの部分が別の考え方と混ざっていないかを確認する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
スパイラルモデルは、計画、設計、実装、評価などの開発サイクルを繰り返し、各サイクルの成果や評価を次の段階へ反映してシステムの完成度を高めるプロセスモデルです。
理由
スパイラルモデルは、開発を複数のサイクルに分けて反復する。各サイクルで計画や設計、実装、評価などを行い、その結果を次のサイクルに反映することで、システムを段階的に完成へ近づける。
比較
ウォータフォールモデルは工程を順番に進める代表的なモデルです。RADモデルは短期間での開発を重視し、プロトタイピングモデルは試作品を用いて要求を確認・具体化するモデルであり、設問の反復による完成度向上を直接表すものとは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。RADモデルは、開発期間の短縮を重視し、ツールや利用者との協調などを活用して迅速にシステムを作るモデルである。設問が問う、開発サイクルを繰り返して完成度を高めるプロセスモデルそのものを指す選択肢ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。ウォータフォールモデルは、要求定義、設計、実装、テストなどの工程を順番に進める考え方である。工程を段階的に進行させる点はあるが、開発サイクルを繰り返して完成度を高めるモデルではない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。スパイラルモデルは、計画、設計、実装、評価などの開発サイクルを繰り返す。各サイクルで得た評価や成果を次のサイクルに反映し、システムの完成度を段階的に高めていくプロセスモデルである。
選択肢エ
これは不正解だよ。プロトタイピングモデルは、試作品を作って利用者の要求や画面、機能の理解を深めるモデルである。試作品を改良する場合はあるが、設問が示す開発サイクルを繰り返してシステム全体の完成度を高めるモデルの名称ではない。
学習のポイント
反復型モデルと、工程を順番に進めるモデルの違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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