PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成21年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問9

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

デルファイ法を利用して,プロジェクトのリスクを抽出しているものはどれか。

選択肢

  1. ア
    ステークホルダや専門家にインタビューし,回答を収集してリスクとしてまとめる。
  2. イ
    複数の専門家にアンケートを行い,その結果を要約する。さらに要約結果でアンケートを行い,結果を要約することを繰り返すことでリスクをまとめる。
  3. ウ
    プロジェクトチームのメンバに複数の専門家を加えて会議をし,リスクに対する意見を出し合い,進行役がリスクとしてまとめる。
  4. エ
    プロジェクトを強み,弱み,好機,脅威の各観点及びその組合せで分析し,リスクをまとめる。
解き方のヒントを見る

リスク抽出技法の進め方を整理

リスク抽出の技法は名称だけで覚えると混同しやすい分野です。各技法がどのような手順で情報を集め、どのように結果をまとめていくのかという進め方の流れに注目して、自分の知識を整理してから判断してみましょう。

この問題で問われていること

問われているのは技法の名称や目的そのものよりも、その技法を実施する際の進め方の特徴です。問題で示されている内容が、どの技法の手順の流れと対応するのかを、自分の理解と照らし合わせて確認することが求められています。

視点

リスク抽出の技法は、プロジェクトに潜むリスクを洗い出すという目的はいずれも共通しています。そのため、目的だけに着目すると区別がつきにくくなります。学習の際は、各技法について「情報をどのような手順で集め、どのような段階を経て結論に至るのか」という進め方の流れを、自分の言葉で説明できるかを確かめると整理しやすくなります。

確認ポイント

  • 学習した各技法について、始めから終わりまでの手順の流れを自分の言葉で説明できるか確認する
  • 問題で示されている進め方の特徴が、技法の名称から受ける印象ではなく手順の流れと合っているかを確かめる
  • 似た目的をもつ技法同士を、進め方の流れの違いという一つの観点で比べて整理できているか見直す
正解と解説を見る

正解

イ

解説

デルファイ法は、複数の専門家に匿名性を保った形で質問を繰り返し、回答を集約することで、プロジェクトのリスク候補を抽出する手法です。

理由

複数の専門家へアンケートを行い、回答を要約して再度提示し、さらに回答と要約を繰り返す進め方は、専門家の知見を段階的に集約するデルファイ法の特徴に合致する。したがって、正答はイです。

比較

インタビュー、会議による意見交換、強み・弱み・好機・脅威を用いた分析は、それぞれ別の情報収集または分析の方法です。設問では、専門家へのアンケートと要約を反復する点がデルファイ法の識別ポイントになる。

選択肢ア

これは不正解だよ。ステークホルダや専門家にインタビューし、回答を収集してリスクとしてまとめる方法は、聞き取りによる情報収集である。デルファイ法の特徴である、複数の専門家へのアンケート、回答の要約、要約結果を用いた再度のアンケートという反復手順が示されていない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。複数の専門家にアンケートを行い、回答を要約し、その要約結果を使って再びアンケートを行うことを繰り返している。このように専門家の意見を段階的に集約してリスクをまとめる進め方が、デルファイ法に該当する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。プロジェクトチームのメンバに専門家を加えて会議を行い、意見を出し合って進行役がまとめる方法は、会議や討議によるリスク識別である。個別アンケートの回答を要約し、再度質問するデルファイ法の反復手順ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。プロジェクトの強み、弱み、好機、脅威の各観点と組合せで分析する方法は、SWOT分析に基づくリスク整理である。専門家へのアンケートと回答の要約を繰り返して意見を集約するデルファイ法とは、分析の観点と進め方が異なる。

学習のポイント

デルファイ法の反復的な意見集約と、他のリスク識別手法との違いを理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針