PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成21年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問8
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アリスク事象発生時の影響金額 × リスク事象の発生確率
- イリスク事象発生時の影響金額 ÷ リスク事象の発生確率
- ウリスク事象発生時の影響金額 × リスク対応にかかるコスト
- エリスク事象発生時の影響金額 ÷ リスク対応にかかるコスト
解き方のヒントを見る
指標が表す量と単位を見極める
定量的な分析指標を扱うときは、名称や略語を暗記した形で当てはめる前に、その値が何の量を表し、どの単位や期間を基準にしているかを確かめる姿勢が大切です。与えられた情報の意味を一つずつ整理してから判断しましょう。
この問題で問われていること
確認すべき観点は一つ、各指標や数値が『どの単位・どの期間あたりの量なのか』です。それが何を測った量なのか、一回の事象あたりか一定期間あたりかを意識すると、指標どうしの関係を自分で筋道立てて考えやすくなります。
視点
定量的な分析では、いくつかの数値から別の指標を導くことがよくあります。その際、導く前と後で単位や期間の基準がそろっているかを確かめると、指標の意味を取り違えにくくなります。名称の似た指標は混同しやすいので、定義を自分の言葉で言い直せるかを学習の目安にするとよいでしょう。
確認ポイント
- それぞれの指標が何を測った量なのかを、自分の言葉で説明できるか
- その値が一回の事象あたりか一定期間あたりか、基準の違いを意識しているか
- 数値から導いた結果の単位や意味が、求めたい指標と食い違っていないか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
リスクマネジメントにおけるEMVは、リスク事象が発生した場合の影響金額に、その事象の発生確率を乗じて算出する。影響金額が円、発生確率が割合なら、EMVも円になる。
理由
正答はアです。EMVは、あるリスク事象について、発生時の影響金額と発生確率から平均的に見込まれる金額を求める。式は、影響金額[円]×発生確率[割合]=EMV[円]となる。
比較
イとエは除算であり、EMVの算出関係と異なる。ウとエはリスク対応コストを使っているが、設問が示すEMVの基本的な算出対象は、発生時の影響金額と発生確率です。数値条件は示されていないため、誤答の具体的な数値は算定できない。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。EMVは、リスク事象が発生した場合の影響金額[円]に、そのリスク事象の発生確率[割合]を乗じて求める。式は「影響金額[円]×発生確率[割合]=EMV[円]」であり、設問の算出方法と一致する。
選択肢イ
これは不正解だよ。影響金額[円]を発生確率[割合]で割る方法は、EMVの基本的な算出関係ではない。設問には具体的な数値条件がないため、除算した場合の数値や差額を推測して断定することはできず、演算方法の相違が根拠になる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。影響金額[円]にリスク対応コストを掛ける方法は、発生確率を用いたEMVの算出になっていない。対応コストの具体的な金額や単位も設問には示されていないため、結果の数値を計算したり、その大小を断定したりはできない。
選択肢エ
これは不正解だよ。影響金額[円]をリスク対応コストで割る方法は、EMVで用いる発生確率との組合せと異なる。設問には対応コストの数値条件もないため、除算結果を推測することはできず、使用する条件と演算方法の不一致が誤りである。
学習のポイント
影響金額と発生確率を用いて、将来の損失などを期待値として評価する方法を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針